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品質誌投稿のお勧め
■ 幅広い投稿区分が用意されています
ご存知のように日本品質管理学会の機関誌「品質」では、幅広い区分を設けて会員(正会員、準会員、名誉会員)
からの投稿を受け付けています。現在、8つの区分がありますが、この内、報文、技術ノート、調査研究論文、応用研究論文、
投稿論説の5つがレフリー(審査員)付き論文です。特に応用研究論文は、「品質または品質管理に関する手法、
考え方の適用事例(一事業所、一工程に対するものでもよい)について、その適用のプロセスならびに
結果を深く分析することにより得られた価値ある新たな事実・知見等を含む研究論文」であり、
品質管理が実践の管理技術であることを示すものと言えます。企業で活躍している会員やフィールドワークを
研究の主体にしている大学の会員の方々に、日常の仕事の中から得られた新しい発想や工夫を論文としてまとめて是非投稿して頂きたい区分です。
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博士号等の資格につながります
投稿を勧めると、忙しくてそれどころではない、投稿しても採択・掲載までに時間だけとられて、
果ては厳しい審査によって却下される場合が多いに違いない、何も苦労して恥をかく必要もない、
種があっても品質管理誌や他の商業誌に掲載されれば十分である、といった反応がかえってきそうです。
果たしてそうでしょうか。レフリー付きの論文を書いているかどうかは、個人としての資格につながります。
端的な例は、博士の学位です。最近は様々な学位取得のバリエーションがあり、場合によっては1〜2編でも不可能ではありません。
0では話になりません。いくら商業誌に数を重ねてもカウントされません。博士号など仕事に関係ないと思われるかもしれませんが、
時代は変わっています。博士号を持っていることは国際的な信用となり、グローバル化した今日の社会においては
ビジネスのスピードが格段に違ってくる場合も少なくありません。
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客観的な批判が得られます
レフリー付きの論文を投稿するもう一つのメリットは自分の仕事に対する真摯な批判を受けられるということです。
商業誌等から依頼を受けて書いた原稿はそのまま掲載されるのが普通です。間違いがあっても、他の人が異論を持っていても分かりません。
自分でよしとしてしまえばそれでおしまいです。確かに、学会の研究発表会でも批判は得られます。
しかし、限られた時間の中での face to face の批判です。どうしても甘くなってしまいます。
投稿論文の審査では2人以上のレフリーが付きますが、著者が誰か、レフリーが誰かということはいっさい分からない形で
審査が行われます。そこには独りよがりの議論が入り込む余地は一切ありません。棄却やそれに近い審査意見から出発して
、苦労と時間をかけた末に採択された喜び、その過程で学んだ論旨の展開の仕方や論文の書き方は、その努力に十分値するものです
。一回くらい却下されたからといってへこたれないで下さい。
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品質技術賞・論文奨励賞などの学会賞も用意されています
日本品質管理学会では企業の会員が「品質」誌に執筆された優秀な論文に対して「品質技術賞」を与えています。
また、若手会員(35才以下)の優秀な論文に対する「論文奨励賞」も設けられています。日常の仕事に忙殺されている方が多いと思いますが、
一度自分のやっていることを見つめ直すにも、また仕事の転機がきたときの準備としても、レフリー付きの論文に是非挑戦してみて下さい。
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■ 編集方針
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投稿論文審査(論文誌編集委員会)
- 前年度方針を引き継ぎ、「著者責任」を基本とし、新規性・価値のある主張 を含む論文については原則として掲載する。
- 掲載論文の内容についてはあくまでも著者が責任を負うべきものであり、価 値観を伴う判定はなるべく緩やかな方向とする。
- 投稿論文審査のスピード化をめざす。
- 投稿論文数の増加を目指す
1)AQSとの連動
2)Web活用の投稿しやすい環境作り
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特集記事 (学会誌編集委員会)
特集については,「商品企画システムの構築」,「タグチメソッド」,「シックスシグマ」,「調査」など,品質管理に関する最近注目されている技術や考え方の解説を進めていくつもりです.
商業誌とは異なった観点から,やさしいことばで,そしてアカデミックな立場で紹介していきます.
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■ 投稿資格と投稿区分(投稿要項)
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投稿資格
品質誌に投稿できるのは、日本品質管理学会に所属する正会員、名誉会員および準会員です。連名の論文の場合には、第一著者が正会員、名誉会員または準会員であれば投稿できます。
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投稿区分
投稿する原稿は、品質および品質管理の発展に寄与できるものであれば、どのようなものでもかまいません。投稿区分としては次の8つがあります。この内、(1)〜(5)がレフリー付き論文です。投稿しようとしている原稿にもっとも合っていると考えられる区分を選んで投稿してください。
(1) 報文(Contributed Paper)
品質または品質管理に関して、理論上もしくは応用上独創的な内容を含む、完成された研究論文。
- DRによる知識ダイナミックスの生成−組織におけるメタ認知視点からの考察−
- 因果ダイヤグラムにおける介入効果の推定と工程解析への応用
- 2水準直交配列表の解析のための棄却限界とその評価
- コンジョイント分析におけるサンプル分類のための検定法
- 品質機能展開を用いたプロトタイピング手法
- チョコ停対策の原理に関する研究
(2) 技術ノート(Technical Note)
品質または品質管理に関する手法ならびにその応用について、新しく価値ある内容を含む研究論文。
- 工程能力指数の区間推定
- 計数規準型2回抜取検査の設計
- 逆ガウス型確率紙の試作と検討
- サドンデス寿命試験法と定数打切試験法との比較
- 知識データベースによるソフトウェア設計審査自動化の試み
- 品質評価に基づくソフトウェア生産性評価法の検討
(3) 調査研究論文(Survey and Field Study)
品質または品質管理に関して、実験・実施・調査等実証的方法により得られた、価値ある新しい事実・知見等を含む研究論文。
- 作業者を教育・訓練・動機付けする方法と標準に従って作業していなかったミスとの関係
- TQMにおける課題とTQMでの対応
- ISO9000シリーズに基づく効果的な内部品質監査に関する調査研究
- 商品再購入と顧客満足度の因果関係について
- 製品責任の事例解析に基づく製品安全のための品質保証課題に関する研究
(4) 応用研究論文(Applied Research)
品質または品質管理に関する手法、考え方の適用事例について、その適用プロセスならびに結果を深く分析することにより得られた、価値ある新たな事実・知見等を含む研究論文。この場合の適用事例としては、一事業所、一工程等に対するものでもよい。
- 信頼性・安全性解析のための人・環境・装置の三要素FMEA手法の開発
- 半導体製造プロセスにおけるウェハ上良品取得可能領域解析方式
- SN比を応用したユーザーインターフェイスの誤解のしやすさの評価に関する考察
- グラフィカルモデリングを用いた部品加工工程の要因分析
- 機能−データ2部グラフのDM分解を用いたソフトウェア構造分析
- 二階建て式品質表によるコンカレント・エンジニアリング開発
(5) 投稿論説(Contributed Article)
品質または品質管理に関する手法、考え方等に関し、独創的な命題を提起し論証した研究論文。この場合の命題としては、従来からある手法、考え方等に潜んでいる原理・原則等についての本質的な側面を主張するものでもよい。
- 戦略的方針管理におけるコア・コンピタンスの獲得を最大にする組織形態
- QCサークル活動再構築に向けての一考察
- 企業活動充実のためのTQMの再検討−哲学的側面からの検討−
- 企業パラダイムシフトに向けての価値の指標化とその活用構造
- 問題解決とQC手法活用における要素と要因の役割
(6) クオリティーレポート(Quality Report)
品質または品質管理に関して有益な情報を含む報告。例えば、手法や考え方等を有効活用した事例、適用対象に新規性がある事例、実用性を有する管理手法の開発ストーリー、ヒット商品の開発ストーリー、海外における品質管理の実施状況等の報告である。会員にとって有用であると判断されれば、新規性や明確な結論については厳密さを要求しない。
- 価値・品質・価格・原価−品質概念の革新とCS:QDm:VA/VE−
- 組織事故と安全文化へのエンジニアリング:リーズンのアプローチ
- TQMに関する一考察−TQM原論−
- 重回帰分析による電子回路定数の一決定手法
- 化粧品の品質保証−コーセーにおける活用事例−
(7) レター(Letter)
品質誌に掲載された記事等に対する客観的な提言、批判。品質管理に関係していれば、品質誌に掲載されていない事項への提言や批判でもよい。著者等に対する個人的な感情に基づく提言や批判は掲載しない。
(8) QCサロン(QC Salon)
会員に対する有益な提言、提案、紹介など会員相互の交流の場としてふさわしい内容の記事。誰もが気軽に投稿できる読者欄的色彩の濃いものとする。たとえば、「クオリティーレポート」になるほどではないニュース的なもの、実験・調査概要報告、編集委員会への意見、見聞録、体験談などでもよい。
- 緊急シンポジウムに参加して
- 医療関係に品質管理の普及を
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投稿に当たっての注意
- 他の刊行物(書籍・雑誌)に同一内容で発表されたもの、投稿中のものは掲載できませんので、注意してください。ただし、研究発表会等の要旨集に掲載されたものを、まとめなおして投稿することはかまいません。
- 品質誌に掲載された記事についての著作権は学会に帰属します。品質誌に掲載された記事を無断で複製、転載、翻訳、翻案することは認められていません。ただし、著者が自分の記事の全部または一部を複製、転載、翻訳、翻案することはさしつかえありません。その旨を編集委員会まで書面でお知らせください。
- 原稿は、原則として下記に示す制限内に収まるようにしてください。制限を越える場合には、その理由を説明した文書を付けてください。
報文、技術ノート、調査研究論文、応用研究論文、投稿論説:刷り上り8ページ以内
クオリティーレポート、レター:刷り上り6ページ以内
QCサロン:刷り上り2ページ以内
- 原稿を記述する言語は日本語、または英語です。日本語で原稿を作成する場合には投稿要項を、英語で原稿を作成する場合には英文投稿要項を参照してください。
- 表紙は、本学会所定の書式を使用してください。
- その他の詳細は投稿要項、英文投稿要項を参照してください。
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■ 投稿論文のあり方と書き方・直し方
宮川雅巳先生のご厚意により、
宮川 雅巳(1996)"投稿論文のあり方と書き方・直し方"、
品質、Vol.26、pp.286-294
の全文を掲載いたします。論文審査期間を短くするため、投稿ならび改訂の前に是非ともご一読下さい。
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■ 投稿論文審査の進め方
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誰が審査するのか
レフリー付き論文(報文、技術ノート、調査研究論文、応用研究論文、投稿論説)については、当該論文の価値を正当に評価できると思われる2名の審査員が学会の内外を問わず選定・指名され、その審査結果をもとに編集委員会が論文の掲載の可否を決定します。また、編集委員会より幹事1名を選出します。幹事の役割は、当該論文の審査を迅速かつ適切に行うために必要な処置を委員会に提案することです。審査員の判定が分かれて当該論文の価値を判断できない場合には、さらに審査員を追加します。クオリティーレポート、レターおよびQCサロンは、編集委員会より選出された幹事1名が原稿を審査し、その結果に基づいて、編集委員会が掲載の可否を決めます。
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掲載可否の判定基準は
レフリー付き論文については、依頼を受けた審査員が、投稿区分に基づいた内容および形式等に関する審査基準(投稿論文審査内規の様式207−2参照)に基づいて審査を行い、つぎのいずれかの判定を下します。
- 採択するに充分な内容があると判断される。
- 修正すべき点があるが,採択するに充分な内容があると判断される。
- 内容・表現に問題があり,加筆・修正が必要であると判断される。
- 内容・表現に問題があり,全面的に書き改める必要があると判断される。
- 内容に重大な問題があり,却下したほうがよいと判断される。
論文誌編集委員会は、審査員の審査結果に基づき審議し、原則として図に示すフローに従って掲載可否の判定を行います。委員会判定は「掲載可」、「意見どおり改めれば掲載可」、「改訂後再審査」、「掲載不可」、「審査員の追加」のいずれかです。「意見どおり改めれば掲載可」については、意見に基づいて著者が改訂した原稿を幹事が確認し、問題がなければ掲載となります。「改訂後再審査」については審査員の再審査が必要と判断された場合には,改訂原稿が審査員に再度送られます。
審査の基準や手続きの詳しい内容は「投稿論文審査内規」、「クオリティーレポート、レターおよびQCサロン審査基準」に書かれていますので、そちらを参照してください。
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審査にはどのくらいの時間がかかりますか
もともとの投稿論文の質によりますが、掲載が決まるまでに6ヶ月程度かかります。
審査員の審査結果がでるまでに2〜3ヶ月、改訂に1ヶ月、再審査に1〜1.5ヶ月、改訂および編集委員会による最終確認に1ヶ月が標準的なものと考えてください。
完成度の高い論文の場合は3ヶ月で掲載が決まる場合もあります。
逆に、論文の完成度が低く「掲載不可」となり、再投稿された論文の場合は、掲載決定まで1年近くかかることもあります。
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論文投稿を行う上での注意点は
投稿論文審査の目的は、品質管理と関係のないもの、オリジナリティのないもの(他で公表されているもの)、読者が客観的・論理的に内容を理解・判断できないものが掲載されないようにすることです。
したがって、品質管理とのかかわり、オリジナリティの主張、客観的・論理的な記述に気をつけて論文を作成することが第一のポイントです。
論文作成になれてない場合には、身近にいる大学の教員など適切な人に事前に見てもらうとよいでしょう。
次に、レフリー・編集委員会との意見のすれ違いが起きないように、改訂原稿の提出、一度掲載不可となった論文の再投稿、ページ数の制限を越えている場合、投稿区分の判断に迷っている場合などには、その内容を説明する文書を添付することが重要です。
特に、改訂原稿の提出の際には、審査意見1つ1つについて論文のどの箇所をどのように改訂したのかが分かる資料を付けます。
ただし、審査意見の中には論文の内容を誤解しているものもありますので、その場合は誤解が生じないように論文の記述をなおした上で、意見通り改めなかった理由をはっきり示すことも必要です。
論文投稿を成功させる三番目のポイントは、途中であきらめないで根気強く改訂を重ねることです。
まさに、品質管理の基本原則であるPDCAが論文投稿の成功の秘訣というわけです。
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