経営工学関連学会協議会




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会長 圓川 隆夫(東京工業大学大学院 教授)
会長 圓川 隆夫(東京工業大学大学院 教授)
■FMES会長からのメッセージ
 経営工学関連学会協議会(FMES)もその成立から25年を迎え、現在8つの経営工学関連学会で構成されています。
 1984年6月に組織化されたFMESの当初の最大の目的は、学術会議、特に科学研究費補助金に経営工学関連の枠を創設することを目指したものでした。そのために経営工学の存在意義を内外にアピールすべく、経営工学の研究概念や教育科目の体系化とその発信や、シンポジウムの開催をその主な活動としていました。やがて経営工学ではなく「社会システム工学」という名前ですが念願の時限枠が設定され、その後、少しの経緯を経て、現在は、複合新領域分野の「社会・安全システム科学」分科の細目として恒久枠が確保できている状況です。その細目のキーワードの中には、経営工学は無論のこと、IE、品質管理、OR、ロジスティクス、プロジェクトマネジメント等、FMESの8つの学会に関連した用語が採用されています。
 現在のFMESの状況について若干ふれさせていただきますと、平成18年に学術会議の大幅な改革がありました。それ以前は学術会議の活動組織として研連という組織があり、FMESも経営工学研究連絡委員会と一体、あるいは同体といっても過言でない位置付けでした。それが学術会議の20期から会員選出のルールの大幅変更とともに、研連組織が廃止されました。したがって、現在FMESは、学術会議とは独立の組織となっていますが、引き続きシンポジウムの開催や、何より現在、日本技術者教育認定機構(JABEE)から経営工学関連の大学、高専の教育プログラムの審査や認定を行う責任組織という設立当初にはなかった重大な役割を担っています。学術会議との関係についても、経営工学関連の連携会員が、FMES代表者会議のメンバー、オブザーバーとして参加することになっており、密接な関係を維持しています。
 経営工学は言うまでもなく経営学の始祖とも言われるF.W.テイラーの「科学的管理法」が出版されたのが1911年です。その意味では現在は経営工学100周年と位置づけることができます。そして奇しくも世界中が100年に1度という金融危機を発端とする経済危機に見舞われている状況でもあります。今回の危機を乗り越え危機をチャンスに変えるためにも、わが国経営工学の力を結集し、そしてそれを機に経営工学のプレゼンス、パブリシティをさらに高めることが期待されます。このことを念頭に、現在そして今後のFMESの活動をさらに盛り上げて行きたいと考えます。皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

平成21年6月1日