JSQC 社団法人日本品質管理学会
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JSQC規格 | Q&A

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■JSQC規格に関するQ&A

Q1: ISO規格、JIS規格などがありますが、これらとJSQC規格の関係を教えてください。
A1: ISO規格やIEC規格は世界の国々が集まって、互いの利便が得られるように定めた取り決めです。これらの活動は国際標準化と呼ばれます。また、JIS規格、BSI規格、DIN規格、NF規格などは、一つの国の関係者が集まって、互いの利便が得られるように定めた取り決めです。これらの活動は国家標準化と呼ばれます。他方、特定の分野の専門家が集まって、互いの利便が得られるように取り決めを決める活動は団体標準化と呼ばれます。代表的なものとしては、ASM規格、UL規格などがあります。JSQC規格もこの一つです。すべてのものを国際規格として定めることは、効率的ではありません。このため、国際規格、国家規格、団体規格が相互に補完し合いながら、標準化が必要な領域をカバーしています。JSQC規格は、品質管理の専門家集団である日本品質管理学会が定める規格で、国際規格や国家規格に比べるとより専門性の高いものになっています。
JSQC規格としては、「品質管理用語」と「日常管理の指針」の2つが発行済みですが、前者は、国際規格であるISO 9000がquality assuranceに関する用語を中心としており、日本流の品質管理を十分カバーするものになっていない点を考慮して定められたものです(昔はJIS Z 8101:1981の中でこれらの用語が定義されていたのですが、ISO 9000の発行にともなって現在は廃止になっています)。また、後者はJIS規格として、方針管理の指針(JIS Q 9023)、改善活動の指針(JIS Q 9024)が発行されているものの、もう一つの重要な柱である日常管理に関する規格がまだ発行されていない状況を踏まえて開発したものです。ISO 9004が品質マネジメントシステム全体の指針を与えているのに対して、JIS Q 9023、JIS Q 9024、JSQC-Std 32-001はその中で実践される重要な活動要素に対する指針を与えていると考えるとよいでしょう。品質管理の将来的には、JIS化、さらにはISO化をはかることが期待されています。
Q2: JSQC規格は、どのような手続きで開発されるのですか。
A2: 規格の作成は、統一性を確保するために少数の専門家(委員会/部会/研究会およびその下の原案作成WG)によって行われる必要があります。ただし、開発されたものがJSQC会員や品質管理分野の専門家の意見を十分反映できるよう、より広い立場の専門家・利用者から構成される審議委員会、全JSQC会員に対するパブリックコメントの募集などを経て制定されるようになっています。例えば、「品質管理用語」では、約300のパブリックコメントがよせられ、その一つ一つについて審議委員会での慎重な審議が行われました。また、その内容は、学会ホームページで公開されています。その意味では、できあがった規格はJSQC全体の総意を反映したものになっていると言ってよいと思います。皆さんも是非コメントを積極的に出していただければと思います。
Q3: 「日常管理の指針」の講習会に参加しました。日常管理の実践に当たってわからない点などが出てきた場合にはJSQCからのサポートを受けられるのでしょうか。
A3: 規格の内容や日常管理に関する質問等がありましたら、「QC相談室」(JSQCホームページ)までお願いします。専門家である会員からの回答が得られるようになっています。なお、学会としては、社内研修やコンサルテーションは行っていません。必要な場合には、日本科学技術連盟にお問い合わせください。直接連絡をとっていただくか、学会事務局までご相談いただければと思います。


--------The Japanese Society for Quality Control--