令和元年10月24日(木)にライオン(株)小田原工場(神奈川県小田原市)にて『ライオンにおける品質革新技術を探る−誰もが使用し目にするライオン製品の誕生メカニズムとは−』をテーマに開催、23名が参加した。小田原工場は、ライオン(株)が生産する「オーラルケア製品などの暮らしを支える製品」、「化粧品」、「医薬部外品」、「医薬品」そして「機能性表示食品」を担当し、全ての分野でGMP管理を基本とした生産活動している工場である。
始めに工場長の木村様から「GMPに基づく品質保証を中心とした活動」、「ホタルやメダカの育成などを通じた生物多様性への対応」「ゼロエミッション/地域支援」などの工場活動の説明を受けた後、「システマ」を代表とする歯みがきの製造ラインの見学をした。ラインは空調管理、使用する水の管理、また作業者が着用する服装の区別をはじめとした衛生管理が徹底され、また自動化も行われたきれいな工場であった。
見学後、品質保証チームの五木田様から「小田原工場の品質保証システムとGMA」と題し、“医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)”、”食品衛生法”など重要な規制の中で行われている「GMP」について説明を受けた。これは、工場長を中心としての、方針〜目標〜自己点検/変更管理〜マネジメントレビューを一つの軸に、そして、製造サイドとしてのFMEAの手順を使ったリスク低減対策を織り込んだ上で、手順〜記録〜モニタリングを軸とした諸活動について、説明を受けた。質疑内容も、ラインでのデータ管理、各種会議への工場長の参加、製造と品質保証の役割分担、水の管理、FMEAの効果確認など多岐にわたったが、丁寧に、時間をかけて説明いただいた。
最後に、業務多忙の折にもかかわらず、丁寧なご説明、そして小田原工場の見学を設定対応いただいたことに、心より感謝申し上げます。
寺部 哲央(元 日産自動車(株))