7月2日火曜日に山口県下松市にある株式会社日立製作所の笠戸事業所を12名で訪問した。梅雨時で天気はあいにく曇り空だが終了まで雨が降ることも無く、無事に工場見学が出来た。
初めに会議室で世界一のマザー工場を目指す鉄道車両製造の笠戸事業所紹介ビデオを約20分程拝聴、その後見学中の注意事項の説明を受けて全員ヘルメットとワイヤレスガイドを付け、移動用のバスに乗り込んだ。
今回の見学は私たちの生活に欠くことが出来ない車両が生まれる場所である構体工場と艤装工場、そして歴史記念館の順で廻った。
構体工場では、新幹線のぞみの車両組立を見学した。アルミ製の台枠に先頭部、側、屋根、妻がつなぎ目に凸凹が無いくらい綺麗に組立てられていた。工場内はワイヤレスガイドから聞こえてくるはずの説明員の声が聞こえないくらい組立時の音が物凄かった。まぢかで見た新幹線の構体だけの状態は、いつも見ている新幹線よりもとても大きく、内部も広く感じた。
艤装工場では、床下機器や電気配線の取付作業を見学した。普通に立っていてもヘルメットがぶつかってしまう低い高さで上を見ながらの作業はとても気を使うことが多いと思った。こうした作業のひとつひとつが安心・安全な乗り物製造につながっていると実感した。その他、工場内の移動中に東北新幹線、つくばエクスプレスなど様々な車両をまぢかで見学することできた。
最後の歴史記念館では、笠戸事業所成り立ちの創業1917年からの説明があり、説明後は記念館内部に展示されている貴重な展示物を自由に見学した。私たちの生活が快適で安全に暮らすことができるのも鉄道車両製造に携わってきた多くの関係者の努力によるものだと感謝しながら今回の見学を終了した。
最後になりましたが、ご多用中にも関わらず日立製作所笠戸事業所の関係者の皆様が丁寧にご対応いただきましたことに、心より御礼申し上げます。
笹崎 正生(クオリカ(株))