2018年8月8日(水)、西日本支部としての行事の第二弾となるJSQC規格「日常管理の指針」講習会「日常管理の本質を学ぶ」が広島の地で開催されました。受講者は24名。広島工業大学広島校舎にて、広島地域で品質経営に関する活動を行なっている中国地区品質経営協会のご後援もいただき、開催する運びとなりました。これまで広島では、学会主催の行事はありませんでしたので、今回、初めての開催となりました。
講習会は、小原好一会長の日本品質管理学会および西日本支部の紹介を含む開会挨拶の後、JSQC規格「日常管理の指針」策定に原案作成委員会委員長として直接携わられた中條武志先生によって進められました。講義では、規格制定のねらいから始まり、規格の内容である(1)日常管理の基本、(2)日常管理の進め方(標準化)、(3)日常管理の進め方(異常の検出と処置)、(4)上位管理者の役割・部門別の日常管理、そして、(5)日常管理の推進の5つのパートを、規格作成段階の話題も織り混ぜながら、丁寧に解説していただきました。また、規格文書は淡々と書かれているが一つ一つの規格文書の裏側に秘めている意図への思いは大きいなども紹介していただき、規格がより身近に感じられるきっかけになったのではないかと思います。
また、解説後の質疑応答では、中條先生の上手なリードにより、受講者24名全員が質問できる雰囲気が作り上げられ、受講者一人一人の抱えている悩みを受講者皆で共有し,多くの討論が行われました。受講者からは、自らの部署にどのように適用すれば良いかなどの具体的な質問も複数あり、知識として持ち帰るだけでなく、実際に活用してみようという意欲があることが感じられました。また、この講習を受講したことで、今まで曖昧であった日常管理と方針管理の違いが整理されたとの声もあり、受講者すべての人にとって得るものが多い講習会になったと感じました。
西日本支部として7月3日の福岡でのJSQC規格「方針管理の指針」講習会に続いて,本年度から活動がスタートしました。今後、規格講習会の他、事業所見学会等も企画していこうと考えていますので、ご興味がありましたら、是非、ご参加ください。
長坂 康史(西日本支部支部長)