去る2018年6月21日(木)松波総合病院(岐阜県羽島郡笠松町)にて「病院の品質管理について」をテーマに開催され、24名が参加した。
松波総合病院は1902年に現在の岐阜市加納に松波病院として創設以来、地域中核の社会医療法人の病院として「地域住民の皆様に安全で質の高い医療・福祉を効率的かつ継続的に提供する」ことを理念に掲げ、特に救急医療に対して24時間速やかに対応できるよう努めている。また、根拠に基づいた安全な医療を患者様に提供することはもとより、患者様とご家族の権利、プライバシーを尊重して医業に専念している。
見学では、最初に「MGHホール」で松波和寿病院長からご挨拶と病院紹介があった。その後、「病院におけるTQMの取り組みについて」「病院薬剤師の医療の質への関わり」「今日からできる腰痛予防〜痛くない腰の作り方〜」の3つのテーマについてプレゼンがあった。TQMの取り組みについては、医療の質と経営の質のバランスをとることがTQMであるという考え方を聞かせていただき、その取り組む姿勢に感銘を受けた。続く病院薬剤師のプレゼンでは、薬剤師の歴史と役割について非常に興味深いお話を伺った。最後のプレゼンは、医療スタッフのQCサークル活動報告で、スタッフの腰痛対策に関する内容を聞かせていただいた。
その後、病院の各施設を見学させていただいた。「ヘリポート」「非常用電源設備」では、災害拠点病院として災害時を想定した医療体制を整えており、地域医療へ多大な貢献をしている様子がよく感じられた。「救急医療センター」では、ヘリポートおよび救急車から直結して対応できるようになっており急性期医療の重要性を再認識した。また、質疑でも多くの質問が上がり製造業とは異なる品質管理の取り組みを理解でき、大変有意義な時間となった。
最後に、松波総合病院の皆様には、ご多忙の折にもかかわらず、丁寧なご説明とご対応を賜り、心より感謝申し上げます。
山口 直樹(アイシン精機(株))