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JSQC規格「品質管理教育の指針」講習会 「TQMの実践に必要な人材を育てる」ルポ

 
掲載日:2018/06/15 ルポの一覧に戻る

 2018年3月15日(木)の午後、日科技連新宿本部RoomAにおいて、JSQC規格「品質管理教育の指針」 講習会が開催されました。2017年11月にJSQC-Std 41-001「品質管理教育の指針」がJSQC規格の7番目として制定された後、今回が初めての開催となります。定員80名でしたが、キャンセル待ちが出るほどで、当日は93名の参加者で会場は満席状態でした。
 今回、病院関係や食品関連の企業等も含め幅広い分野の方、非会員の方も多く参加され、品質管理教育の関心の高さが感じられました。
 冒頭、安藤標準委員会委員長から開催挨拶と委員の方から「汗と涙の結晶」と表現された制定までの経緯やねらいについてのご説明がありました。
 また、現在、「新製品・新サービスの開発管理の指針」が検討されていることも紹介されました。
 続いて、規格制定に携わった6名の委員から、規格の内容を7つのパート「品質管理教育の基本」「品質管理教育の運営のプロセス及び組織体制」「品質管理教育の計画」「研修プログラムの運営」「品質管理教育の評価・改善」「TQM推進段階別・部門別・地域別の品質管理教育」「付表A」に分けて、実経験の内容も織り 交ぜながら、わかりやすく丁寧に解説していただきました。
 中條原案作成委員会委員長が司会・進行された最後の全体討論(質疑応答)の場では、「経営者に品質管理教育を受けてもらうには、強烈な危機的状況を認識してもらうことが必要」「品質不祥事を起こさせないためにも品質管理教育が重要」等、役立つ情報が盛り沢山の解説、回答をいただきました。
 参加者からは、「取り組むべき教育の理解と目的意識を持って教育に参加という言葉が印象的でした。」「研修プログラムの考え方(PDCA)の中で実践の確認(CA)が弱いことに気づきました。」「研修を成功させるには事務局の力が大切であることが理解できました。」などの声があり、非常に有意義な講演会でした。

山本 和芳(標準委員会)


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