去る平成30年2月14日(水)ミツカングループ本社並びにMIZKAN MUSEUM(愛知県半田市)にて『食品会社(ミツカン)の品質保証」〜買う身になって まごころこめて よい品を〜』をテーマに開催され、23名が参加された。
ミツカングループは1804年に粕酢醸造に成功した初代が独立し以来214年続く伝統ある企業である。創業以来の基幹商品である食酢の他にもぽん酢やふりかけ、納豆などにも参入し多くのヒット商品を生み出している。また、海外にも進出しており、北米ではパスタソース、欧州ではピクルスなど日本とは違った商品展開も行っている。また、グループビジョン・スローガンとして『やがて、いのちに変わるもの。』を掲げ人の命の源である食品製造会社としての誇りと責任を浸透させている。
今回の見学では、最初にMIZKAN MUSEUM(愛称 MIMミム)の見学を行った。MIMではミツカンの酢づくりの歴史や、食文化の魅力にふれ、ミツカングループとしての食文化へのこだわりや、210年を超える歴史に根差す伝統、さらには伝統にこだわりつつも、常に変革を目指す様々な挑戦事例を垣間見ることができた。その後、会場をミツカン本社に移し『品質保証体制』『お客様の声の活かし方』『官能評価』のプレゼンを受けた。品質保証体制では、食品は監督官庁が多岐にわたり表示一つとっても多大な労力が必要であることが学べた。お客様の声では、実際にお客様から問い合わせや指摘を受けた内容を迅速に商品展開した例をご紹介していただき、その対応の速さに感銘を受けた。官能評価では嗅覚と味覚を用いて実際に評価を体験し、評価の困難さを実感できた。質疑でも多くの質問が上がり機械製造とは違った品質管理の取り組みも理解でき大変有意義な時間となった。
最後に、業務多忙の折にもかかわらず、丁寧なご説明と試験体感の対応をして頂きましたことに、心より感謝申し上げます。
村松 孝浩(トヨタ紡織(株))