第397回事業所見学会が、2017年8月22日(火)にコニカミノルタ(株)丸の内オフィスで「働き方変革」として、参加者18名で行なわれた。
石田部長からプロセス改革の講演が行われた。コニカミノルタ(株)の沿革やコア技術などの説明があり、QCサークルは、1988年頃から取り組んでいた。2011年には「維新の会」を発足させたが、当初の成果はコミュニケーションの向上と5Sのみで、業績向上には繋がらず、現場ではやらされ感が増大して行った。このため、本部社員の基本姿勢を「管理から支援」に変更し、共に汗をかく推進体制とした結果、サービス部門の在庫削減30%、商談機会の40%upなどで、2014年には企業の品質経営度調査総合ランキングNo.1に輝いた。
次に、勝村アシスタントマネージャーから講演と実際のオフィス見学が行なわれた。オフィスを「舞台化オフィス」と位置づけ、文書保管ゼロのペーハーレス化の実現と会議の削減に取り組んだ。その結果、88%の会議が削減できたとしており、この成果には、皆感心していた。自分の机イスは無く、朝出社したら何処へでも座って良いこととなっており、隣に部長が座ることも度々あるとしていた。固定電話は無く、社員全員が携帯電話を持っており、良い点は他の人宛の電話の取り次ぎやメモを残すことが無くなり仕事に集中できる。また、個人ロッカーも縦40cm×横30cmくらいしかないため、カバン程度しか入れられないことで、ペーパーレス化が徹底されていた。一番疑問に思っていたのは、何処に誰がいるのかが分からないのでは?との質問に対しては、Skypeで何処にいる・いないが分かる。さらに、書類は、Microsoft SharePointにて管理している。会議室などの予約は、Outlookで行なっており、IT化が進んだオフィスとなっていた。打ち合わせは、最近、ソファーのファミレス席が人気となっており、この5年間で増やしたとしていた。今後のオフィスとしてとても興味深く参考となった。
嶋村 幸仁(筑波技術大学)