去る平成28年7月14日(木)に(株)ジェイテクト花園工場(愛知県岡崎市)にて『「大部屋活動・小集団活動」を通じて学んだ、人財育成』をテーマに開催され、35名が参加されました。
(株)ジェイテクトは2006年に光洋精工と豊田工機が合併して誕生し、今年で10周年を迎える「歴史ある若い会社」です。花園工場は、《夢に向かって Be Ambitious!【志】》をスローガンに掲げ「素形材から完成品」まで、メカポンプ・電子部品を一貫生産している工場です。大部屋活動とは、工場・生技・設計・調達の四位一体で構成され、職場の問題を解決する為に、専門分野が集結し情報を共有化することです。また、小集団活動によって、人との繋がりの素晴らしさや、仲間への愛情・思いやりが一層深まり、知識の習得・技能の向上を図り、自らやる気を出させる人財育成を行なっています。
今回の見学では、大部屋・小集団活動を通じた継続的な改善活動で自ら成長し工場を活性化させた事例を紹介いただきました。大部屋活動事例では、電動オイルポンプ組立ラインの改革で増産とサイクルタイム低減によるライン削減の両立や、水素バルブ製造に関わる技術課題の克服を、小集団活動事例では、ポンプ切削加工での切削刃具削減や、異品ボルト混入不具合撲滅対策を説明いただきました。さらに、それらを支える基礎教育として、間接社員を含む全社員対象とした配属前の作業者訓練・危険体感道場や、改善力を身につけるためのカラクリ道場での人財育成、QCサークル活動への取り組み紹介を現場で行っていただきました。質疑応答では、QCサークル活動についての質問が多数され、全社を挙げてバックアップする仕組み、取り組みについて説明していただけました。
最後に、業務多忙の折にもかかわらず、丁寧なご説明および生産現場見学の機会を設定し対応していただきましたことに対し、心より感謝申し上げます。
脇田 康之(日本特殊陶業(株))