安井 清一(研究開発委員会 委員長)
9月19日(土)に、本部・支部研究会、部会、特別委員会が一堂に会し、一年間の研究活動を報告し合いました。本ワークショップは今年で3回目を迎え、過去2回とも、今後の研究の方向性について活発な議論が行われましたが、今回もそれに負けじ劣らじと予定時刻を約30分オーバーするほどでした。
現在、学会全体で10の研究会、3つの部会、2つの特別委員会があります。研究会は、本部、中部支部、関西支部に所属するものがあり、本部では医療経営の総合的「質」研究会、グローバル品質管理教育研究会、サービス産業における顧客価値創造研究会、信頼性・安全性研究会、テクノメトリックス研究会の5研究会、中部支部では産学連携現地現物研究会、中部医療の質管理研究会の2研究会、関西支部では科学的先手管理アプローチ研究会、統計的品質情報技術開発研究会、品質管理教育教材開発研究会の3研究会が活動中です。部会は、医療の質・安全部会、QMS有効活用及び審査研究部会、ソフトウェア部会の3つがあり、特別委員会は安全・安心社会技術連携特別委員会、TQE特別委員会の2つがあります。いずれの会も活動的であり、研究発表会での発表はもちろんのこと、シンポジウムの開催、研究・活動成果を書籍にまとめた会もありました。本年度は、医療の質・安全部会から「組織で保証する医療の質 QMSアプローチ」、医療経営の総合的「質」研究会から「院内医療事故調査の指針 第2版」、産学連携現地現物研究会から「開発・設計に必要な統計的品質管理」が出版されました。また、サービス産業における顧客価値創造研究会からは次年度に「NeoP7 事例集(仮題)」が出版される予定です。
各会共通して活動期間が長く、発足当時の問題・課題は解決され、研究対象が発展的に広がっており、心理学や社会学、経営学、情報科学・情報工学といった他の学問領域からの知識の取り込みが必要になるテーマも出てきています。発表後の討論では、新メンバーの必要性、各会の魅力を伝えるための広報の必要性、品質管理教育が議論されました。品質管理発展のために人を巻き込む仕組み作りを再認識した有意義な会でした。