2015(H27)年3月24日(火)、第380回事業所見学会(関西)が(株)ニチレイフーズ関西工場にて、30名の参加で行われた。ニチレイフーズは、冷凍食品のパイオニアかつトップメーカーであり、その中でも訪問先の関西工場は、からあげチキンやハンバーグなどを生産する主力生産拠点である。
以下、プログラムの順に筆者の感想を述べる。
(1)会社概要では、主要生産拠点の説明があった。
(2)関西工場概要では、敷地内の作り、沿革、主力商品、社会貢献活動の取り組みなどの説明があった。
関西工場の敷地面積は甲子園球場ほどで、主力商品はからあげチキン、業務用ハンバーグ等である。ISO9001とISO14001認証を取得しており、日々の品質管理を徹底しつつ、規格外品の有効活用(家畜の飼料など)や工場周辺の地域貢献活動などCSR活動も積極的に行っている。
(3)からあげチキン包装工程とハンバーグ加工工程の見学では、ライン作業や検査の仕組みなどを見学した。入場前の体温検査、白衣の着用、ICタグの装着、毛髪の除去など、徹底したセキュリティ管理や異物混入を防ぐ取り組みに感銘を受けた。
(4)商品試食では、冷凍食品とフカヒレスープの試食をした。
(5)品質管理体制については、工程管理、商品情報管理、お申し出(クレーム)管理、フードディフェンスに関する説明があった。計量・配合・投入順序のミスがない、リアルタイムで賞味期限管理(1年間の検査画像保管など)ができる、商品情報の一元管理ができる、クレーム情報のDB化と情報共有ができる、など独自のシステムを運用した妥協しない品質保証体制が整備されていた。
(6)質疑応答では、16項目に及ぶ質問がなされた。その関心の高さがうかがえる。
今回は、食品を扱う企業としての品質管理の意識の高さに触れた工場見学であった。
最後に、ご多忙中のところご対応頂いたニチレイフーズ関西工場総務グループの有森様、荒木様、品質保証グループの上岡様、沼澤様、その他ご関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
古山 滋人(松山大学)
|