平成27年3月17日(火)、第379回事業所見学会が(株)コーセー狭山事業所にて、22名の参加で開催された。(株)コーセーは1980年に化粧品業界では初めてデミング賞事業所表彰を受賞するなど、品質管理に対し高い意識をもった企業であり、工場内の標識、職場の掲示物ひとつとっても5S活動の徹底した環境だという印象を受けた。また、人の肌に直接触れる製品を扱っているため、製品安全面に対しても服装等細心の注意を払っていた。狭山工場では主にメイク製品、群馬工場ではスキンケア製品の生産をおこなっているとのことで、今回はファンデーション・口紅などの生産ラインを見学することができた。
見学会に先立ち、工場の概要、また全社的に取り組んでいるQCサークル活動についての説明があり、特にQCサークルについては、パート社員中心でありながら、創意工夫改善に向けた活発な取り組みの様子をうかがい知ることができた。この点については、上司や推進者がサークルの運営、社員の育成、指導、助言を積極的に行っているとのことで、このような姿勢が社員のやる気を引き出し、サークル活動の活性化につながっていると感じた。
生産ラインでは、化粧品とあってか女性社員の多さに驚いた。年間5,000品種の生産があり、さらにその内1,500品種は新製品というなかでも、製品見本確認や教育、読み上げ作業等の徹底で、品種間違い等製造上のエラーを発生させないシステムは参考になった。
最後に、今回の見学会開催に際し、ご多忙の所(株)コーセー林執行役員をはじめ準備作業、丁寧な説明をしていただいた関係者の皆様には感謝申し上げます。
藤谷 大輔(ぺんてる(株))
|