平成26年11月12日(水)に、第377回事業所見学会が関西国際空港のPeach Aviation(株)にて、23名の参加で開催された。Peachは2012年3月に就航した日本初の本格的LCC(Low Cost Carrier)で、唯一の関西を拠点としたアジアのリージョナルエアラインである。
前半は、Peachのあゆみ、ANAやJALのようなフルサービスキャリアとLCCの違い、Peachのサービスモデルを紹介して頂いた。LCCはLow Costであって、安全やサービスを軽視したLow Priceではない。安全を第一と考え、ターゲット顧客を明確にし、LCCならではの様々な工夫によって顧客満足の向上と低価格化を実現されていた。例えば、全機材をA320の新造機として安全性を確保しつつ保守費用を削減していることや、初便就航行事にはテープカットではなくハイタッチでお客様を迎えたり、社員による道頓堀クルーズはメディアでも取り上げられ、ご存知の方も多いだろう。客室乗務員もカウンターサービスを行ったり、機内清掃をするなど社員一丸となって取り組まれていた。
後半は、LCC専用ターミナルである関西空港第2ターミナルを見学させて頂いた。まず目に入ったのはチェックインカウンターのある建屋に天井がないことである。屋根がむき出しではあるが、開放感は高く、一部ガラス張りのため照明の節電にもなっている。駐機場ではジェット機の自走出発を見学した。飛行機をバックするための牽引車(トーイングカー)が不要となり、コストダウンと時間短縮を両立している。
Peachは安全と品質を確保しつつ、徹底的に無駄を省き、創意と工夫で低運賃に挑戦し続けられている。これらの工夫や改善は社員達による提案が多く、明るく活発な社風であり、Peachに乗りたい、Peachで働きたいと感じた。
最後に、ご多忙中のところご対応頂いたPeach Aviation(株)の三村所長、松谷マネージャー、小島様、その他ご関係者の皆様方に心より感謝致します。
濱口 勝重((株)村田製作所)
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