平成26年11月5日(水)、第376回事業所見学会がKYB(株)相模工場にて12名参加で開催された。KYBは自動車、油圧機器、新幹線、航空機、免制震装置などの油圧技術を核とした製品を提供しており、平成27年に創立80周年を迎える歴史がある。
見学会の内容は、説明、史料館見学、工場見学、質疑応答の4点セットであり、非常に充実したものであった。
まず、小集団活動、作業チェックポイント、安全衛生、人財育成などについての説明があった。
小集団活動は、メンバーの自主的な活動にとどめず、上司の強い支援を伴った業務の一環として行うことにより、リードタイム50%削減(LT50)などの業績貢献を意識した活動になっているとのことであった。
作業チェックポイントは、品質、作業手順や段取りのチェックだけでなく、教育・フォローにも活用しているとのことであった。工場見学時に、各ラインですぐに取り出しやすい場所に格納されており、有効活用されている様子が確認できた。
安全衛生では、OSHMS、安全衛生パトロールなどに取り組み、建屋内でフォークリフトを使用していないとのことであった。工場見学時に、電動アシスト台車が使用されていたり、工場内の油汚れがなく、清潔に保たれている様子が確認できた。
人財育成では、PDCAや2S(整理、整頓)などの当たり前のことをやるだけでなく、自らおかしいことに気づき、改善していくといった「人」の意識に働きかけることを重視しているとのことであった。
史料館見学では、当時の技術水準の高さを物語る零戦の主脚(オレオ)や油圧機器などの製品の歴史を一通り学ぶことができた。
質疑応答も活発に行われ、突っ込んだ質問にも丁寧にご回答いただけた。最後に、ご多忙の中、非常に充実した見学会をご提供いただけたことに、関係者の方々には深く感謝を申し上げます。
佐々木 一仁(インフォコム(株))
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