さる、平成26年7月4日(金)に第374回(中部支部95回)事業所見学会が、(株)豊田自動織機 技術技能ラーニングセンター(愛知県大府市)にて開催され、標記テーマの下、32名の参加者で行われた。
豊田自動織機は1926年(大正15年)に豊田佐吉翁発明の「自動織機」を製造するため、株式会社豊田自動織機製作所<現株式会社豊田自動織機>を設立、現在に至っている。今回の見学先である技術技能ラーニングセンターは、2004年(平成16年)技能専修学園として設立、2007年から技術者教育を立ち上げ、技術・技能教育の融合をはかり、知識と実践力を備えた人材育成を行っている。
最初にラーニングセンターの設立の目的から育成体系、技術指導の内容などをご説明いただいた。また、ラーニングセンターで指導を受けた実習生から、技能五輪への参加などについてもお話を聞かせていただいた。
見学では、センター内を2班に分かれ教材、実習施設、現場をご説明いただきながら実施された。冒頭、豊田自動織機の原点ともいえる無停止杼換式豊田自動織機(G型)のデモ可動を行っていただき、これが教育の基礎になっていることをご説明いただいた。
各フロアには教材で使用される、ねじや歯車が手に取って見ることができるほか、これらがどのようにして作られるかを分かりやすく説明するからくり道具も用意されており、本質から学ぶことができる教材が揃えられていた。指導者、教科書などは全て社内で準備され、毎年生徒からのアンケートを基に常に改善がなされていることも紹介された。
全体を通して、参加者から積極的に質問がされ、皆さんの人材育成に対する向上意識の高さを感じた。
最後に技術技能ラーニングセンターの皆さまには、業務多忙の中、充実した見学内容の提供と丁寧な説明に、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
森口 優(ブラザー工業(株))
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