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第119回 講演会ルポ
グローバル競争を見据えた、新しい「質」へのアプローチ

 
掲載日:2014/08/08 ルポの一覧に戻る

 中部支部主催の標記講演会は、2014年5月19日(月)ウインクあいちにて開催された。技術・商品・サービスにおけるこれからの「質」を考える機会として、異なる分野で活躍されるお二人の先生が講演された。いずれも、多くの聴講者から高い評価が得られた。

■講演1『イプシロンロケット開発における品質・信頼性の確保と新たな取り組み』
宇宙航空研究開発機構 清水 文男 氏
 イプシロンロケットは、宇宙利用の拡大を目指し、従来のシステム技術を更に発展させるために開発された。搭載された小型衛星への振動緩和、目的軌道への正確な投入等、実験やシミュレーションによる検証をはじめ、品質・信頼性の向上への様々な取組みが紹介された。目標に向かって宇宙を突き進む打上げ成功のシーンは聴講者に大きな希望と感動を与えた。

■講演2『感情経験を提供する製品・サービスと経営』
東京工業大学 准教授 梅室 博行 氏
 製品やサービスを提供する際、顧客の使いやすさを設計する「ユーザビリティ」を超えた、「感情経験」を提供できる「感情品質」の重要性が説明された。人に感情的な反応を引き起こす力「アフェクティブさ」は、数値的な合理性に加えて、人の評価や判断に多くを頼る重要な要素であり、これを意識した組織づくりや人材育成がこれからの「感情経験」の時代には必要である。具体例による説明に聴講者は共感していた。

船見 晃啓((株)竹中工務店)


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