JSQC 一般社団法人日本品質管理学会
HOMEENGLISH 入会案内 お知らせ 記録・報告 定期刊行物 論文・記事募集 関連情報 リンク コミュニケーション・メーリングリスト ナビ
授賞の記録
名誉会員一覧
ルポ・会員による活動報告
Copyright (c); 2001 JSQC

第368回中部事業所見学会ルポ
継続的改善の風土とデミング賞への挑戦

 
掲載日:2013/12/06 ルポの一覧に戻る
 平成25年9月6日(金)第368回(中部支部第93回)事業所見学会が、(株)メイドー三好工場にて23名の参加で実施されました。同社は1924年に明道鉄工として出発し、1991年に現在の(株)メイドーとなった会社です。ファスニング(締付ける)をキーワードとして自動車用のボルト・ナットをはじめ、住宅用・事務機器用など幅広い分野で活動している企業です。
 今回は2010年のデミング賞受賞に至る活動に焦点をあてた見学会となりました。当日の前半では、長谷川社長自ら講演いただき「業界No.1宣言」の基本方針の展開や「良い製品は良い人材から生まれる」との基本思想による人材育成など多岐にわたる活動の報告がありました。
 方針展開では、社長から全従業員へ向けた月2回程度の情報配信や、社長自ら従業員の成果を報奨するなどのTQM活動の本筋を拝聴できました。特に人材教育に力を入れた活動が多く、約100講座400時間の育成カリキュラムの整備・10件/月人の改善提案と褒章制度・eQCC(方針に直結したQCサークル活動)など、参考になる事例を紹介いただきました。
 後半では、工場内部をボルトの加工ラインを中心として案内いただきました。油まみれのイメージを一新するほどの綺麗な工場で、材料受入から出荷までの一貫生産やL/T(リードタイム)24時間を目指したラインで、ムダのない生産体制を見せていただきました。また、フリーロケーション採用した在庫管理で、多彩な品番の在庫をシステム管理する最新技術を拝見できました。
 現場では変化点・進捗管理ボード、体験型の教育道場、「あっぱれ・喝」をキーワードとした標準化への取組みなどをしており、活動の多彩さと活動の維持体制の工夫に感動しました。工場見学後の質疑応答では活発な意見交換が行われ、有意義な時間を過ごすことができました。
 最後に、ご多忙中にもかかわらず長時間ご対応いただいたメイドーの皆様にお礼を申し上げます。

上野 道雄(日本特殊陶業(株))


ルポの一覧に戻る

--------The Japanese Society for Quality Control--