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第369回関西事業所見学会ルポ
アーク溶接ロボットの生産(ものづくり)と品質

 
掲載日:2013/12/06 ルポの一覧に戻る
 去る平成25年9月3日(火)に、第369回事業所見学会が(株)ダイヘン六甲事業所にて参加人数25名で開催された。今回、見学会が実施された六甲事業所は、溶接機事業部とメカトロ事業部で構成される溶接メカトロ事業を担っている。
 最初に、「全社品質管理活動のご紹介」の題目で説明があった。ダイヘンは1987年にデミング賞を受賞されており、受賞までの背景と成果について説明を頂いた。その他、全事業部で「品質リスクの極小化」という重点テーマを設定して、R-map手法により品質スパイラルアップ活動を実施されているとのことで、溶接機事業部での取り組み事例も説明頂けた。
 続いて、「アーク溶接ロボットの生産(ものづくり)と品質」という題目で説明があった。製品開発〜出荷までのプロセスおよび品質保証体制について詳細に解説頂いた。製品開発段階では、品質特性および製品安全に対する評価が実施されており、また、製品検査での不適合に対する再発防止活動としてポカミス防止や品質向上が見込める場合は、設計へのフィードバックを実施されているとのことである。サブテーマの「〜ダイヘン六甲事業所ならではのものづくり〜」の姿勢が感じ取れた。
 工場見学では、部品加工・塗装工程、部品供給プロセス、出荷前検査および梱包までの一連の工程を見学させて頂けた。特に、検査工程ではロボットアーム先端部の精度調整作業を見せて頂き、「人の判断に頼るアナログ作業が多いのも実情で、今後は自動化を図っていくことが課題です。」というコメントもあった。工場内は非常に綺麗で、6S(5S+整備)管理が徹底されていた。
 質疑応答では、グローバル人材の育成方法、品質保証活動および再発防止等について、質問者の事例を交えながらの活発な意見交換があり大変参考になった。
 最後にこの場をお借りし、ダイヘン六甲事業所の皆様には、業務多忙の折、親切懇親なご説明および生産現場見学の機会を設定して頂きましたことに心より感謝申し上げます

小西 亨(トクセン工業(株))


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