平成25年6月12日(水)、第363回事業所見学会が、キリンビール(麒麟麦酒)(株)横浜工場キリンビール横浜ビアビレッジ(横浜市鶴見区生麦)にて開催され、標記のテーマの下、18名が参加した。
同社は、国内外での酒類・飲料、医薬・バイオ他を手がけるキリンホールディングス(株)の一事業として、「おいしさ」と「笑顔」につなぐ綜合酒類・飲料事業を推進しているキリングループの中核を担っている会社である。今回訪問した横浜工場は、同社9工場のうち、誕生の地横浜山手に一番近いところにある。
品質に関しては、キリンホールディングス全体として構築された品質マネジメントシステムの一翼として「私たちは安全性の確保とお客さまの満足を何よりも優先します」を品質方針に掲げ、4つの【キリン品質】である、おいしさの追求、ものづくりへのこだわり、安全のためのお約束、お客さまの安心に、誠実に、に対して諸活動を進めておられた。また、環境については、既にエネルギーの削減25%、再資源化100%、水への取り組みについても成果を上げており、現在は、低炭素社会、循環型社会、自然共生社会へ向け、良質な原料、上質な水、やさしいパッケージ(環境に配慮した容器開発)、地域環境との共生をめざし活動を進められていた。
説明の後、官能検査などの独自の検査体制、品質保証部の役割、また環境への取り組みの成果など活発な質疑・討論が行われ、参加者にとって有意義であった。
工場見学では、生産工程のうち、仕込、発酵、ろ過、缶・びん・樽詰め、印字検査、箱詰め・ケース詰めのプロセスを見学させていただいた。
見学の終わりには、できたての<一番搾りフローズン生>、新製品<澄みきり>などを堪能させていただいた。その時の参加者の顔は、顧客視点とした明確な活動の報告に続いたこともあり、素晴らしく輝いていたことを覚えている。
最後に、品質保証室長の林様、ブルワリーツアガイドの佐藤様はじめ多くの皆さまには、業務多忙の中ご対応をいただき、この場を借りて心よりお礼申し上げます。
(寺部 哲央)