JSQC 一般社団法人日本品質管理学会
HOMEENGLISH 入会案内 お知らせ 記録・報告 定期刊行物 論文・記事募集 関連情報 リンク コミュニケーション・メーリングリスト ナビ
授賞の記録
名誉会員一覧
ルポ・会員による活動報告
Copyright (c); 2001 JSQC

第365回中部事業所見学会ルポ
トヨタ車体(株)
いなべ工場

 
掲載日:2013/07/05 ルポの一覧に戻る

 さる、平成25年4月12日(金)に第365回(中部支部92回)事業所見学会が、トヨタ車体(株)いなべ工場(三重県いなべ市)にて開催された。「トヨタ車体 いなべ工場品質向上の取り組み」のテーマの下、37名の参加者で行われた。
 トヨタ車体(株)は1945年(昭和20年)にトヨタ自動車工業(株)から分離独立し、トラックボデーの専門メーカーとして発足、現在に至っている。今回の見学先であるいなべ工場は、1993年(平成5年)に操業を開始し今年は20周年にあたる。主な組立車両は、ハイエースやアルファード・ヴェルファイアとなっている。
 工場見学では、広大な敷地の中、組立、車体、成形工場の3工場をバス移動する形で実施された。
 組立工程では、組立作業時の姿勢や重量工具の取り回し改善など気遣いなく作業できる環境作りに見られる徹底した作業者視点の工程が紹介された。他にも同じ作業を行っている岐阜車体との比較による改善やからくりを活用した改善についても報告され、参加者からは、大変参考になったとの感想が多く聞かれた。
 また、車体工場のボデー工程では、品質風土づくりの一環として、教育コーナーが紹介され、年に2回作業者全員が体験型で教育を受けるという仕組みから、“人”の育成を重視していることがうかがえた。
 最後に、成形工程では、お客様に満足して頂ける補給生産の実現に向けて、バンパーにキズをつけず、作業者負担も考慮した改善が報告され、車体工場の紹介事例もあわせ、大変参考になる内容であった。
 全体を通して、参加者から積極的に質問がされ、工場見学の時間が大幅に延長することとなったが、安全への十分な配慮に対する参加者からの声も多く聞かれ、大変満足してもらえる結果となった。
 最後にトヨタ車体いなべ工場の皆さまには、業務多忙の中、充実した見学内容の提供と丁寧な説明に、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。

板津 博典((株)東海理化)


ルポの一覧に戻る

--------The Japanese Society for Quality Control--