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第114回関西講演会ルポ
組織力を高める、ミドルマネジメントのあり方とその育成

 
掲載日:2012/10/05 ルポの一覧に戻る

 6月13日(水)、大阪大学中之島センターにおいて、関西支部主催の第114回講演会が標記のテーマで開催され、115名の参加者が熱心に聴講した。
 講演(1)は、「組織力を高めるミドルマネジメント」と題して(株)ローランド・ベルガー取締役シニアパートナーの平井孝志氏にご講演を頂いた。群れを形成するためには、個々のボイド(鳥)に3つの行動指針があればよい。同様に、個々のミドルマネジャーには目標設定だけではなく、個人が行動する際の行動指針を与えなければ組織力は出ない。また、新入社員の配属先は、人手不足のところではなく、良きリーダーのいるところにせよ、など、組織力強化のための多くの有益な話を頂けた。
 講演(2)は、「コーチングによる次世代リーダーの育成」と題して、(株)コーチ・エィ専務取締役の桜井一紀氏にご講演を頂いた。講演は「名選手は名コーチか?」の問いかけに始まった。そして、コーチングには3つの原則があり、その中の「双方向のコミュニケーション」を中心に進行し、実際にボールを使った説明はコミュニケーションの重要性を再認識するものであった。併せて、クライアント数社での事例をお話し頂いた。
 日本企業が立ちはだかる幾多の難問に対応し、グローバルに生き残るためには、固有の戦略のもと全力投球で戦っていかねばならない。しかしながら、「組織のありよう」によって結果は大きく変わってしまう。両講演は相互に密接な関連を持つ中で、それぞれのお立場からユニークな口調で語っていただいた。
 先進の考え方や具体的な取組みの方向性を学ぶ上で極めて有意義であり、トップマネジメントと実務者の間で日々苦闘しているミドルマネジメント層に、元気と勇気を与えて頂いた講演会であったといえよう。

松本 哲夫(ユニチカ(株))


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