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第353回中部事業所見学会ルポ
アイホン(株)豊田工場

 
掲載日:2012/03/02 ルポの一覧に戻る

 平成23年9月13日(火)、第353回事業所見学会がアイホン(株)豊田工場にて開催され、テーマ「アイホンにおける生産リードタイム短縮のための段取り時間短縮活動」のもと22名が参加した。
 アイホン(株)は1976年にTQCを導入、古くから全社体制での品質管理に力を入れており、1981年にデミング賞を受賞した。現在はコミュニケーションシステムメーカーとしての「アイホン」ブランドを築いている。
 同工場は1986年に豊田市篠原内陸工業団地に設立され、主要製品であるテレビインターホン機器、セキュリティインターホン機器、ケアインターホン機器などを生産している。
 工場見学に先立ち、会社及び工場概要説明、続いてテーマ活動の事例紹介があった。製品は多品種少量生産の物が多いため、品種変更などの設備段取り回数も多くなりがちである。そこで生産計画(品種)の見える化や供給部品の外段取り化などの様々な工夫によって段取り・調整ロスを低減している活動の紹介がなされた。
 続いて工場内を見学した。資材倉庫では5Sがされており、目的の部品を早く、確実にピッキングできる工夫が見られた。業務用の受注生産ライン、一般消費者用の生産ラインは共にセル生産方式が採用され、多品種少量生産に対応しつつ多能工の育成も行われていた。現場の雰囲気は和やかで、きめ細かく綺麗に作成された見やすい要領書が掲示されており、丁寧な製品づくりをしている印象を受けた。
 最後に、本事業所見学会を快く受け入れて頂いたアイホン(株)の皆様に心からお礼申し上げます。

成瀬 義孝(アイシン精機(株))


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