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第355回事業所見学会ルポ
「日産追浜工場」

 
掲載日:2011/11/25 ルポの一覧に戻る

 第355回事業所見学会は、2011年8月31日、神奈川県横須賀市の日産自動車(株)追浜工場で実施された。自動車工場での開催で、参加希望者が多く定員一杯の39名が参加した。
 当工場は日産自動車(株)の主力工場で、わが国初の本格的乗用車工場として1961年創業を開始。1970年には業界初の溶接ロボットを導入し、多車種同時生産が可能な「混流ライン」をいち早く採用し、世界でも屈指の自動化が進んだ乗用車組み立て工場として発展を続け、従業員3300人、年間生産台数43万台を確保されている。
 見学会当日は、品質保証部第二品質保証課課長 高橋一弘様、工場QC推進事務局竹重実様にご案内戴き、一般見学コースにはない溶接ロボット工程を含む生産ラインの最前線をつぶさに見学する事が出来た。
 当工場では、ニッサンの環境理念である「人とクルマと自然の共成」に基づいた生産活動が実施され、工場内の多くでは環境に配慮した取り組みを見ることが出来た。現在日産が戦略車と位置づけている電気自動車「リーフ」が他の車種と同時に、混流生産ラインにより生産されている現場と、精密に設計された溶接ロボット工程での高度な作業とサプライヤーと一体となった「同期生産」方式での生産管理現場に接し、同社の生産技術の高さを改めて確認することが出来、参加者の関心を集めた。
 見学後の質疑では、当工場で実施の品質検討会(QRQC)、QCサークル活動の現状、生産現場での品質精度確保の現状、組み立て現場でのミスへの対応方法、電気自動車の生産に関する課題等、品質確保に係わる専門的質問が相次ぎ、充実した質疑が実施された。見学会では常に「人にやさしい徹底した車作り」の最前線に接することが出来、大変楽しく、有意義な一日であった。

 (MSA審査員/事業委員 池田 晃三)


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