平成23年6月13日、千葉県船橋市の港にある「ニチレイフーズ 船橋工場」を訪問した。参加者は26名であった。この海に面した一角はニチレイフーズタウンと称して1961年に日本冷蔵(株)船橋食品工場として発足した。敷地面積が84,884uあり、船橋工場をサポートしている関連会社も入っている。従業員数417名で、主な製品は炒飯類、ピラフ、焼きおにぎり、焼売、フライの冷凍食品である。日産生産能力は132t、年間で24,100t生産している。トン数では分かりにくいので食数で言うと、例えば、48g/個の焼きおにぎりは年間275,000個造っている。2001年にISO14001を登録し、2003年にはISO9001を登録している。
工場概要説明の後、焼きおにぎりの製造ラインを見学した。ラインに入る前にマスク、頭髪を覆うネット、目だけ露出できる頭と肩を隠す帽子、白衣、長靴を履きエアーシャワーに入る前に粘着ローラーで衣服全体の塵を取り、手はアルコール消毒をした。これだけやっても、エアーシャワー室前に、その日の結果は352人通過して髪の毛2本と記録されていた。一番関心のある「安全・安心」への取組みは原材料の受け入れ検査に始まり、加工工程、出荷まで徹底して行っていた。特に、X線による金属片検査はダミーを入れて検出力の確認も行っていた。
引き続いて環境負荷低減に対する取組みとしてエコステーションを見学した。生産から出る生ゴミに土壌菌を投入し、高温で乾燥させ良質な肥料にしていた。屋根には定格出力20KWの太陽光パネルを設置し、生ゴミ処理機の電力を全てまかなっていた。
見学後に試食会があり、焼きおにぎり、焼売、一口かつ、エビピラフ、炒飯が用意されていた。思っていた以上に美味で今のお母さんたちが子供の弁当に冷凍食品をよく使うのがうなずける見学会であった。
受け入れて頂いたニチレイフーズ船橋工場の皆さんに心からお礼申しあげます。
下山田 薫((株)ケイ・シー・シー)