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第357回関西事業所見学会ルポ
積水ハウスの納得の住まいづくりへの取り組み
〜住まい品質の見える化と住まい環境の実践〜

 
掲載日:2011/11/25 ルポの一覧に戻る

 平成23年8月5日(金)に第357回事業所見学会が28名の参加者を得て、奈良・京都県境の総合研究所に併設された“納得工房”にて開催された。1990年に設立以来、見学者数は70万人に達した人気の高い施設で、プレゼン・ビデオ鑑賞・見学の順で3時間の見学会が行われた。
 プレゼンでは、「当社の強みは設計〜施工〜居住を通した総合的な品質管理であり、ここではその基礎研究を行っている。納得工房は、一般のお客様に、数値や図面だけでは実感が持てず、体験しないと分からないことをよりよく理解していただくために、居住の疑似体験ができる施設となっている。すなわち、“試して”“操作して”“比較して”が実体感できる。」との説明があった。
 ビデオ鑑賞では、会社の事業は、工法として木造・鉄骨・コンクリート製、住宅の種類として戸建・賃貸住宅・分譲マンション、更には複合施設開発などすべてのジャンルに及んでおり、正に総合住宅事業を展開していると紹介された。
 見学では、住まいの色々な要素の比較を体験した。例えば、照明器具の種類・位置・明るさの比較、給湯/発電器の様々な組合せによる比較、断熱材の違いによる夏冬の温度・体感の比較の他、階段斜度比較、和洋キッチンの比較、耐震設計の制震と免震の比較、高齢/障害者の疑似体験などのブースを見学した。
 小休止後、研究所の一部(通常のコース外)も見学させていただいた。そこでは、音の実験室『残響室・無音室』があり、防音材等の評価を行う。環境試験室は−20〜50℃で制御され、降雨も可能。構造試験場は建築材料を実際に組立てて評価し、静的ストレス(圧縮・引張り)性と動的ストレス(振動=地震)性を評価できる。
 以上のように、至る所に見える化の工夫がされ、常にお客様志向の姿勢を感じた。見学中にも、参加者から活発に質問があり、密度の濃い内容であった。

岩崎 善哲(コニカミノルタ)


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