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第18回YSSルポ
サンデンコミュニケーションプラザ

 
掲載日:2011/01/07 ルポの一覧に戻る

 去る9月4日から5日にかけて、第18回ヤング・サマー・セミナー(YSS)が開催された。今年は(株)サンデン様のご好意により、サンデンコミュニケーションプラザで行われた。参加資格は35歳以下の正会員・準会員であり、今年は企業から2名、大学教員2名、学生23名の計27名が参加した。
  初日は今回のテーマである「品質機能展開(QFD)」に関して、まず、ヤマハ発動機(株)の田井弘充氏に「Pre-QFDでの潜在要求の発掘 −コンセプト・マイニングを活用した新商品開発−」という題目で、新商品開発におけるQFDの活用方法について講演いただいた。次に、山梨大学の渡辺喜道氏に「品質機能展開入門」という題目で、品質機能展開の背景、基本的な考え方や実際に展開を行っていく手順についてお話しいただいた。その後、玉川大学の大藤正氏主催により、QFDに関して意見交換会が行われ、先生と若手研究者の間で、意見や議論が活発に交わされた。そして、初日の最後には、名古屋工業大学の宮崎純平さんが「シミュレーション結果の下流再現性の向上」の発表を行った。
  夕食後の懇親会では、参加者同士の親睦を深めるとともに、研究内容への意見交換などが行われ、有意義な時間を過ごすことができた。
  翌日はまず、アルプス電気(株)の黒河英俊氏に「QFD思考のススメ〜QFDの効能と実践事例」という題目でご講演いただいた。そして、東京都市大学の近藤賢太さんが「要求定義段階における認識の違いを減らすチェック表の提案」、東京理科大学の柴田龍平さんが「ノンレギュラー型16次アダマール行列における線点図の導出に関する研究」の発表を行った。最後に、日本IBM(株)の劉功義氏に「プログラム計画におけるQFDの適用」という題目で、発表していただいた。
  YSSは今後の品質管理学会を担う若手研究者に重要な役割を果たしている。学会の皆様に感謝すると共に、今後も多くの若手の参加を期待したい。

大室 陽(早稲田大学)


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