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第345回関西事業所見学会ルポ
神鋼神戸発電(株)

 
掲載日:2009/12/22 ルポの一覧に戻る

 平成21年9月1日 第345回事業所見学会が神鋼神戸発電鰍ナ開催された。「神鋼神戸発電所における環境保全活動」をテーマに18名が参加し、都市型発電所の環境保全対策や地域との共生のあり方について学ぶことができた。
 まぶしいほどの青空の下、参加者を乗せたバスが神鋼神戸発電所に併設された灘浜サイエンススクエアに到着し、見学会が始まった。同所は、「製鉄」「発電」「エネルギー」「環境」をテーマに遊びながら科学や技術のおもしろさ、不思議さを体験できる体感型ミュージアムとなっている。
 発電所の見学に先立ち、神鋼神戸発電所の建設経緯と発電所の概要説明があった。神鋼神戸発電所は、都市圏立地の石炭火力発電所として、神戸市の電力自給率の向上や災害に強い都市づくりのために建設され、発電した全電力を関西電力に供給しているとのことだった。また、環境保全のために、景観、粉じん防止、大気汚染防止、水質汚濁防止及びリサイクルの観点から様々な対策が施されており、それら設備の概要と管理目標や実績などの詳しい説明があった。
 続いて、専属のガイドの方に案内され発電所を見学した。バスの車窓を通して、また発電所屋上に登り、タービン建家に入って中央操作室などを見学する中で、発電所総建設工事費の約30%の費用を投じた巨大な環境保全対策の設備群を目の当たりにし、環境保全の重要性について改めて実感した。見学コースの最後は、灘浜サイエンススクエアのライドシアターに乗車。これは発電所内の配管や設備を通過する仮想のアトラクションで、石炭火力発電のしくみを体感することで更に理解を深めることができた。見学後の質疑応答も活発で、充実した見学会であった。
 帰路のバスに乗り、発電所にそびえる高さ150メートルの煙突を見上げた時、それまで抱いていた石炭火力発電所のイメージが一新していることに気が付いた。

野尻 節雄(前田建設工業(株))


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