2009年3月24日(火)に第339回事業所見学会が埼玉県さいたま市にある(株)ロッテ 浦和工場にて開催されました。本工場は、チョコレート菓子及びアイスクリームを製造しており、お菓子工場として国内最大級の面積を誇る工場です。
本工場ではISO9001及びHACCPを取得しており、品質管理・衛生管理が徹底されていました。製造工程はほぼ自動化されており、人影が少なく、異物混入を極力回避するなど、お客様の口に入る製品の安全性を確保しており、また環境面では夏場の日中は夜間に蓄電した電気を使用するなど、様々なところで合理化・省力化を行っていました。
小集団活動では提案された改善策の一例として、衣服に付着した毛髪や埃を吸着するローラーを、使用後に掛けるフックの位置を下段のフックへと変えていき、5回使用すると吸着部を破り捨てて一番上のフックにかけ、また吸着力を維持できるような工夫に非常に感銘を受けました。
新製品開発ではニーズを的確に捉えるための市場調査を怠らず、現代社会が求める嗜好性や機能性を向上させた製品を開発し、現在のコーポレート・メッセージ(キャッチコピー)である「お口の恋人」を超えた「暮らしの恋人」となるための様々な取り組みについて説明がありました。また、新製品については社長自らが試食し、製品品質を最終判定するなど、食品企業として世に出す製品の責任感を強くうかがうことができました。
最後に、今回の見学会に際し、業務多忙の中ご説明いただいたロッテ関係者方々、また見学会を企画していただいた方々に厚く御礼申し上げます。
篤田 欣弥((財)日本規格協会)