2008年9月24日第335回事業所見学会が東京都墨田区にある花王(株)すみだ事業場で開催された。
花王すみだ事業場は国内3ヶ所の事業場の一つであり、JR総武線亀戸駅から歩いて15分という下町に位置する。同社の工場見学コースでは東京工場と表示されていて、その標準見学コースでは化粧品(ソフィーナ、オーブ)、美容センター、エコーシステム、花王ミュージアムなどの案内が可能となっている。
今回のテーマは「花王における品質保証活動の取組み−よきモノづくりの核心−」で募集し定員30名を超える人気の見学会となった。その結果、説明会場の椅子が不足してご迷惑をかける一幕もあったが、見学会は時間通り進んだ。
説明は最初に企業紹介、花王ウェイ「使命」「ビジョン」「基本となる価値観」「行動原則」からはじまり、次に品質保証活動、花王エコーシステムと順次詳細なご紹介と活発な質疑があった。正に品質経営の模範企業ということが再認識できる内容であった。
今回の見学会の目玉の一つは「花王ミュージアム」であった。創業から絶えまなく革新を続けてきた花王の歴史とともに、日常生活の象徴ともいえる「清浄文化」に注目し、その歴史紹介は実物展示と実体験を交えて、絵巻物語的で特に印象的であった。また二つ目の目玉の「エコーシステム」では消費者からの声をリアルタイムに収集して、新商品開発につなげるためにIT活用方法を含めて更に改善されていて、益々確固たるシステムへ進化を遂げている様子に大変感心させられた。
「よきモノづくり」をいまに継承する花王の企業精神と企業文化のエッセンスを理解し、また花王ファンが増えたと感じられた見学会であった。
末筆ながら今回の見学会の窓口から案内まで全てをご対応いただきましたヒューマンヘルスケア事業ユニット・商品開発部長の田中幸隆様にお礼を述べさせて戴きます。
藤井 暢純(サンデン(株))