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第104回中部講演会ルポ
『「Qの確保」につながる品質のつくりこみと未然防止の思考方法』

 
掲載日:2008/10/15 ルポの一覧に戻る

 2008年5月28日(月)第104回講演会(中部支部第49回)が刈谷市のシャインズにて標記のテーマで行われました。初めて午前中からの講演にも関わらず、約200名の参加者を得て盛況となりました。

■講演1『これからのモノ創りへの想い』
関東自動車工業(株) 取締役副社長 服部 哲夫 氏
  自動車産業のグローバルな環境変化には、伝統と革新の"二律背反"へのチャレンジが求められます。また、"お客様本位性"の理念のもとでの、品質向上活動、開発〜生産の各プロセスにおける仕組みづくりや取り組みを説明いただきました。実務からのわかりやすい説明をいただいたため、自社での活動に参考になるとの声を多くいただきました。

■講演2『失敗学と創造学』
東京大学大学院 特任教授 濱口 哲也 氏
 未知のことへの挑戦、新しいものの創造には、失敗が避けて通れないものです。そこから得た知識をどのように学び伝えていくのか、多くの事例をもとに説明いただきました。失敗情報は知識にしなければ伝わらない。知識と組織も上に登らなければ水平展開できないなどキーワードを散りばめながらのお話で、今後の仕事に活かしたいとの意見を多くいただきました。

■講演3『品質・安全性の確保と未然防止』
電気通信大学 教授 鈴木 和幸 氏
 生じた品質問題・トラブルは批判ではなく、いかにして未然防止を図るかが大事です。品質・安全の確保は現場活動に大きく依存している部分がありますが、本講演では品質問題・トラブル発生のメカニズムから組織・システム・社会のアプローチの基本的考え方とシステム構築について説明いただきました。参加者からは新しい発見があったなど大変好評でした。

廣田 浩一((株)ジェイテクト)


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