第329回事業所見学会が、平成20年2月29日(金)カルビー湖南(株)において「障害者雇用と人材育成について」をテーマとして、参加者33名(当日欠席6名)で開催した。同社は、2006年から身障者雇用をスタートし、現在5名の方々を核とした製造3グループにおける贈り物やキャンペーン商品の特殊包装工程に配置している。関係官庁や滋賀県・湖南市の関係諸機関との連携によって、身障者雇用上の課題解決を図りつつ、2008年10月にはカルビー・イートーク(株)設立の方向で検討されている。
同社・井本工場長から会社紹介及び品質・安全・安心に関する同社の取り組みについて説明をいただいた。特に、TPM活動と食の安全衛生管理における「5S活動」、「見える管理」の推進における『決めたことをきっちり守る』、『各種記録類のトレーサビリティの確実な実施』に対する重点活動についてご説明をいただいた。
その後、ポテトチップ製造工場の見学と製造3グループ見学の2班に分かれて、プレゼンテーションと見学を実施、30分間の総合質疑応答が実施された。障害者に対するOff-JT教育、標準化推進、食品安全衛生管理と作業場クリーン環境保全、品質・原価・納期管理などの推進の考え方と実態及び課題について活発な質疑・討論がなされた。また、品質・原価・納期の管理という意味で、原材料である“良質なジャガイモ”の生産に向かった“土作り・人作り”への全社的な取り組み、“ジャガイモ”の生産者がもつ“想い”を大切にした生産工場に向かう取り組みが説明された。最後に、全員の感謝を込めた拍手で見学会を予定した16時00分に終了した。
猪原 正守(大阪電気通信大学)