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第321回(本部)事業所見学会ルポ
米海軍横須賀基地 艦船修理廠(SRF

 
掲載日:2008/04/16 ルポの一覧に戻る

 2007年3月19日米海軍横須賀基地にて、第321回事業所見学会が開催された。テーマは「日米の文化を越えた改善 リーンの紹介」で、予定募集人員を大幅に上回る44名が参加した。
 艦船修理廠(SRF)は、第七艦隊の艦船11隻の修理・改修工事を行っている米国海軍の組織で、「第七艦隊の艦船を機能できる状態に保つ」を使命にしている。およそ2000人の日本人従業員、200人を超える米軍人、米民間人によって構成されていて、今年設立60周年を迎える。
 冒頭、SRFのトップであるダグラス大佐より、「リーン(LEAN)」活動と名付けられたチーム改善活動へ取り組む熱い思いが語られた。
 つづいて、バス2台に分乗して基地内を見学した。第7艦隊の旗艦「キティーホーク」がちょうど入港しており、その大きさに圧倒された。また、基地内には学校、病院、映画館、ボーリング場などまであり、まさしく町となっている。
 SRFでは、1992年にQCサークル活動として始まった改善活動であるが、その後種々形態を変え、現在は米国防省で導入された「リーン(LEAN)」活動として、佐世保基地と共に取り組んでいる。
 特徴的なのは、艦船の入港による業務負荷の変動に合わせて、時間的余裕のある時に短期集中(5日間程度の期間を設定)して活動していることである。その間は改善活動に100%時間をあてる方式をとっている。また、本年はアメリカのミルウォーキーで開催されたASQの大会へ4サークルを派遣した。英語での発表とハードルは高いが、達成感も非常に強く、メンバーのモチベーションアップにも熱心に取り組んでいる。
 日米での言葉の違い、文化の違いを乗り越え、改善(Kaizen)という共通の概念のもと、トップと一体となって熱心に活動に取り組んでいることを知ることが出来、大変有意義な見学会であった。

羽田 源太郎(コニカミノルタビジネスエキスパート)


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