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第315回事業所見学会
勝どき6丁目再開発作業所

 
掲載日:2007/03/30 ルポの一覧に戻る
 2006年9月22日(金)第315回事業所見学会が「勝どき6丁目再開発作業所」で開催され、参加者は17名であった。 ここは、前田建設工業(株)と大成建設(株)の共同企業体によるマンションの建設現場で、 完成の暁には地上58階、地下2階、高さ194メートル、入居数2800戸の巨大な二棟建て超高層マンションとなる。 現在は、中間の30階付近を建設中であった。

 建物は4日に1階のスピードで上に伸びてゆき、2008年1月の完成を目指している。 工事はISO9001のQMSに順じて進められていて、説明会場にはそれを証す多数のマニュアルや標準書類が準備されていた。 最近、世間を賑した「耐震偽装問題」の後でもあり、建物の品質保証の実施状況に大きな関心が寄せられた。 耐震性に関してはPCa積層工法や制振間柱を一棟に付き約600本も採用するなど最新の技術を採用し品質 ・安全確保に対応している。品質保証の一例として、搬入したコンクリートの成分分析や柱のボルトのチェックシート などを見たが確実に実施されている様子を伺うことができた。これらの資料は、 顧客にも開示しており工事の信頼性のプルーフとなっている。

 当工事現場は資材を周辺の工場から搬入し、その資材を使ってワンフロアーずつ組上げていく 工法のためか非常に整理整頓が行き届いており、大工事をしている雰囲気をあまり感じさせないのも驚きの一つであった。

 この地域は「ベイエリヤの湾岸戦争」と言われるほどマンション建設が多いが、 銀座まで歩いて行ける距離にあり、東京湾や富士山を望めるなど立地条件が良いために人気も高く、 既に2000戸以上は販売済みとのこと。ただ、最上階はまだ残っているそうだが販売価格が1億数千万と 聞き参加者から大きなため息が漏れた。後1年先に、一夜にして1万人の町が生まれることになり、 この地域も大変貌を遂げるのではないかと考えつつ帰路に着いた。
山崎 正彦(元・コニカ(株))

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