2006年6月26日JR東日本桝蜍{総合車両センターにて、第313回事業所見学会が開催された。テーマは「信頼性の高い快適な車両と輸送サービスを目指して!」で、25名の参加者であった。
大宮総合車両センターは、明治27年(1894年)日本鉄道株式会社の工場として設立され、
昨年12月に110周年を迎えたという、歴史ある職場である。関東一円を走る宇都宮線や高崎線で使われている車両や
成田エキスプレスなどの特急車両やカシオペアなどの客車、更に昔懐かしい蒸気機関車(現在は主にイベント用として活躍)
などの各種車両のメンテナンス、改造を行っている。
まず、高木助役より大宮総合車両センターの概要について説明があり、車両の定期検査、
メンテナンスなどの業務概要とそうした業務を通じての品質、安全、環境に関する取り組みについて解説がされた。
引き続きセンターの見学に移った。普段は乗客として駅で見かけたり乗る車両を、
レールのある地上から接するとその車輪の大きさ、車体の大きさ・迫力に圧倒される。また、
モーターやパンタグラフなども細部にわたり分解、点検、再組み立てされている様子を直に見ることができ、
徹底して手を加えている様子に接して安心感を覚えた。
今回の見学では、磐越線で使われていたD51がたまたま点検に入っていて、バラバラに分解中で、
作業員の方が顔や手を真っ黒にしながら、大きなボルトでとめられたフランジに向かって汚れ落としをされていたのが
印象的であった。
車両資料室では、昔懐かしい車両の銘板や部品・写真に接することができ、愛好家の方には興味つきない見学会となった。
見学終了後、質疑応答にはいり、定期点検、メンテナンスやISO9000の仕組み、安全への取り組みなどに関する質問が数多く出され、
予定時間をややオーバーして成功裏に終わることができた。
羽田 源太郎(コニカミノルタビジネスエキスパート梶j