さる平成18年5月12日サに第314回事業所見学会(中部支部第78回)が、富山県射水市のアイシン軽金属魔ノて開催された。『「見える化」にこだわった品質管理活動と人材育成』をテーマに、57名の参加となった。
同社はアイシングループの一員として1970年に設立、創業35周年を機に「第二の創生期」と位置づけ「モノづくり革新」にチャレンジする、アルミ軽量化技術のトップメーカーを目指す企業である。
主力製品はシリンダヘッドカバー・ステーターホイール(ともに国内シェアNo.1)、ABSボデーなどダイカスト60%・押出40%の売上構成となっている。
2001〜2005年にかけては年50億円(05年度売上511億円)ほどの成長を初めて経験することになり、売上拡大への対応・人材育成、生産性倍増(小さな機械で大きな製品)、
グローバルスタンダードライン構築など、山積する経営課題に取り組んでいる。
工場内には「見える化」にこだわった改善がいたるところに見られ、切削工程のカバーレス化など加工点を「見せる」ことにより問題を顕在化し、改善を推し進めている。透明カバーを加工と連動して開閉することで見える化と安全性を両立させている。
人は問題を認識すれば自ら動き、改善に取り組むという考えに基づき、ショット機の投射状態、金型冷却水の管理、メタルの流れなどの「見える化」にも取り組んでいる。コスト優位につながる鋳造の低圧力技術では「第一回ものづくり日本大賞経済産業大臣賞」を受賞、全日本選抜QCサークル大会では3年連続金賞を受賞している。
た、日本で初めて輸入された日本最古(昭和28年製)のダイカストマシンのレストアにもチャレンジし、出世魚に例えた「ふくらぎ塾」(人材育成)で新人教育に力を入れるなど、モノづくりの原点である人づくりにも並々ならぬ情熱が注がれている。
鈴木 信滋(葛寫荘獄{社)
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