2005年7月19日THK轄b府工場にて、第308回事業所見学会が開催された。テーマは『たゆまぬ改善「めざすはグローバル10・21」』で、15名の参加者であった。
THK鰍ヘ、1972年に機械の直線運動用ベアリングを世界で初めて製品化したベアリングメーカーで、直動式ベアリング(LMガイド)分野では、国内70%、世界で50%のシェアを有するトップメーカーである。
経営スローガンである「グローバル10・21」は、21世紀には機械要素部品メーカーとして世界のトップ10に数えられる企業を目指そうという意味で、世界5カ国6カ所に生産拠点を展開中である。
こうしたワールドワイドの4極最適生産を支える全社活動として、TAP活動(THKアドバンテージプログラム)に取り組んでおり、工場ではTAP−タ活動を推進している。これはJIT活動を基本とした独自の活動であるが、工程改善や在庫削減などに積極的に取り組んでいる。
工場見学に先立ち、TAP−タ活動全体の紹介がされたあと、見込み生産からJIT流の一個流し生産へ変革することで大幅な効率化を達成した改善事例の発表があった。
また、最近のベアリングの用途開発では医療用機器、振り子式鉄道車両、免震装置など幅広い用途が紹介され、めざましい技術動向に大変感銘を受けた。
工場見学では、高精度の微細加工を実現する心地よくこざっぱりした工程を見せて頂いた。
その後、質疑応答に入り、参加された筑波大学名誉教授の司馬正次先生を始め、多くの方より活発な質問が出されたが、徳本工場長より技能学校や社内検定制度など技術・技能の維持向上の熱心な取り組みなど明快な回答がされて大変盛り上がった見学会となった。
羽田 源太郎(コニカミノルタビジネスエキスパート梶j