山梨大学大学院 医学工学総合研究部 渡辺 喜道
2004年11月18日と19日の両日、メキシコ国ヌネボレオン州モンテレイ市のモンテレイ工科大学において、第10回品質機能展開(QFD)国際シンポジウムが開催された。参加者は昨年米国で開催された第9回シンポジウムより若干多い約60人であり、日本からの出席者は赤尾洋二先生を含む8人であった。米国、メキシコ、日本、ドイツ、トルコ、デンマーク、オーストラリア、ブラジル、イラン、スペイン、中国の11ヶ国から論文発表が行われた。
シンポジウムでは、赤尾先生とQFD InstituteのGlenn Mazur氏による基調講演のほか、2件の招待講演及び21件の一般論文発表があった。全世界でQFDは活用され発展しており、QFDの裾の広がりを実感できる会議であった。
また、QFDの研究並びに普及・発展に貢献した研究者・実務者に対して授与される赤尾賞は膜F谷組CS推進室長の田中孝司氏(写真右端)に授与された。受賞は、長年のQFDに関する功績やQFDを活用した新製品開発システムの研究活動(デベロップメントマネジメント)、ナレッジマネジメントとQFDの融合を図る研究などが評価されたもので、建設業界からは初の受賞者となった。

(左からMazur氏,赤尾先生,田中氏)
次回の第11回シンポジウムは2005年9月26日〜30日にトルコ国Izmir 近郊のKusadasi-AydyにあるPine Bay Holiday Resort Hotelで開催される予定である。詳細はhttp://www.isqfd2005.org/に掲載されている。