2004年4月23日(金)第294回事業所見学会が、関西国際空港で行われた。
関西支部では開港前の1994年にも訪問しており、今回は2度目の空港見学となった。
現在工事中の2期工事は、2007年の供用開始を目指し現在の関西国際空港の沖合に約545haの用地造成工事を行っている。
現在の空港島は米国土木学会からパナマ運河などと並んで20世紀を代表する「世紀の偉業」の一つに選ばれた事業だが、2期工事は自然環境や埋め立てによる沈下量など更に厳しい条件の中で進められている。
環境に対しては、ISO14001の認証登録を更新し、今後も、さらなるEMSの運用と継続的改善を図り、環境汚染の予防と地球環境に優しい環境の創造に努めている。
また、GPSや面的な深浅測量システムなどの、最新の埋立施工管理システムを用いることによって、不同沈下のないよう埋立地の厚さをできるだけ均一に仕上げるような管理を慎重に行っている。
環境や施工管理技術の説明のあと、全員で見学ホールから2期空港島造成工事のスケールの大きさを改めて実感した。
帰りには空港島をバスで一周し、現在の空港島の建物の地下にあるジャッキアップの様子なども見学した。
国際ハブ空港としての能力充実が求められている関西国際空港だが、2007年の供用開始を楽しみにしたい。
小林 昭夫(日本科学技術連盟)