JSQC 社団法人日本品質管理学会
HOMEENGLISH 入会案内 お知らせ 記録・報告 定期刊行物 論文・記事募集 関連情報 リンク コミュニケーション・メーリングリスト
授賞の記録
名誉会員一覧
ルポ・会員による活動報告
Copyright (c); 2001 JSQC

第91回講演会(中部)
物流産業の安全性について

 
掲載日:2004/11/08 ルポの一覧に戻る
2004年7月29日(木)第91回(中部支部第43回)講演会が、OR学会、経営工学会との3学会共催行事として愛知県豊明市の豊明花き地方卸売市場にて開催された。今回は、「物流産業の安全性について」をテーマに講演会だけでなく市場見学会もあわせて行なわれた。

豊明花き地方卸売市場は、1996年に操業し、鉢物専門の集散型市場として花き業界の中で全国第1位の取引高を誇っている。また、日本の花き市場で初めて鮮度向上・安全性確保のため、集荷、搬送、商品管理までをコンピュータシステムで自動化に成功した市場である。

市場見学の中では、最先端のIT技術を活用した自動セリシステムには大変驚かされた。セリ取引を、6台の巨大映像と取引参加端末を組み合わせたシステムで行なう事により、買い手が大量の商品を短時間で把握することが可能となり、花きの鮮度確保に大きな効果を上げていた。当日は、セリが終っており、このシステムを活用したセリの現場が見学できなかったのは大変残念であった。

市場見学のあとは、下記の講演が行なわれた。

■講演1「日本の植物輸送について」
日本植物運輸(株) 代表取締役社長 柏村 哲徳 氏

植物輸送における、最大のポイントは如何に植物の鮮度を保つかである。そのため、世界最大の花き市場であるオランダで導入されている輸送方法を基に、日本流にアレンジした取り組み事例についてご講演頂いた。また、海外での花き市場の動向や花きの流行についてもお話いただき大変興味深いご講演であった。

■講演2「安全技術で安心は生まれるか」
電気通信大学大学院情報システム学研究科
教授 田中 健次 氏

近年の安全技術の追求は、本当に安心の確保に繋がっているのだろうか。安全技術の中に、過信を招く危険性は隠れていないだろうか。との先生の提言に基き、真の安全技術とはどのような技術か。安心をもたらす組織・社会機構とはどのようなものか。具体的な事例を交え分かりやすくご講演頂いた。

小泉 篤史((株)デンソー)

ルポの一覧に戻る

--------The Japanese Society for Quality Control--