第297回 事業所見学会(本部)は5月26日(水) 埼玉県さいたま市のJR東日本(株)研究開発センターで実施された。当日は五月晴れの汗ばむような陽気の中、25名が参加して行われた。13時に埼京線日進駅に集合して、研究開発センター安全研究所主任研究員(安全心理グループリーダー)楠神健様、総務課企画グループ田中康裕副課長様他にご案内戴き、きめ細かな配慮のもと、見学会を実施することが出来た。
JR東日本(株)は2002年6月の完全民営化を契機に「ニューフロンティア21」構想のもと、グループビジョンの柱の一つとして「顧客価値の創造・顧客満足の追求」を掲げ、顧客志向の事業を展開し、いつでも何処でも「安全な鉄道」を目指して積極的な事業展開を推進している。2002年1月には高齢化、少子化や情報技術の急速な進展に迅速かつ的確に対処するため、3箇所に分散していた研究開発組織を集中強化した「研究開発センター」を開設したという。
センターでは、安全性・正確性を向上させるとともに、多様化するお客様のニーズに対応した新しいサービスを低コストで提供する新たな鉄道システムe@trainの実現をめざして研究開発を進めている。
見学会は、研究開発センター概要のビデオで説明、所内見学、研修会場でのレクチャーと緻密な計画のもとに実施された。説明ではe@trainの主要な研究開発テーマである「安全のレベルアップ達成」に向けた「安全研究所」の活動を中心に、重大事故やヒューマンエラー事故の防止に向けた現状説明を受けた。特に「事故予測型乗務員訓練シュミレーター」は実際の事故を想定したシステムであり、見学を通じ参加者一同、強い企業理念とリーダーシップのもと、JR東日本の事故撲滅に向けた真摯な取り組みに接する事が出来た。
池田 晃三((株)竹中工務店)