第88回(中部支部41回)講演会が8月26日(火)に名古屋の護国神社に隣接した桜華会館にて、日本オペレーションズ・リサーチ学会、日本経営工学会、日本品質管理学会の3学会共催で開催された。各学会担当の3講演が下記の如く行われ、約50名の参加者が熱心に聴講し、活発な質疑応答がなされた。
[講演1『生産システムとORモデル』(日本OR学会)]
名古屋工業大学 ながれ領域 生産システム工学教育類
助教授 中出康一氏
生産ラインにおける、スループットの最大化を第1目的にして、ボトルネックにバッファを配置しボトルネック工程が常に稼動していることが重要であるとの論点で、各種の生産管理モデルについて講演された。
[講演2『企業人から見た研究開発型企業の創業・事業モデル』(日本経営工学会)]
株式会社応用電子研究所
代表取締役 畑 宏芳氏
企業は経済社会という環境の中に生きる生き物として存在するものである。研究開発型の企業としてどのような理念、ビジネスモデルを確立すべきか、若手経営者の情熱のこもった講演と、得意分野の圧電素子を活用した開発商品のデモがあった。
[講演3『マルコム・ボルドリッジ賞の衝撃』(日本品質管理学会)]
株式会社リコー CSM本部
審議役 田村 均氏
性能や品質がどの会社のものでも差別化しにくい商品を扱うような時代に、顧客から選ばれるためには、真の顧客満足(CS)を確立すべきである。CSについて、講師が試行錯誤のうえ辿り着いたMB賞の真髄を実例を交えて軽妙な語り口で判りやすく講演された。
近藤 正孝(アラコ(株))