2003年3月5日、40名の会員が「2002年度日本経営品質賞」を受賞したパイオニア鱒越事業所を訪ね、「顧客満足向上活動の取り組み」についてご講演と見学により、ご苦心と成果を学ばせていただいた。
同事業所は、'92 ISO9002を始めとして '95 ISO9001、'99 ISO14000および QS9000を、さらに '02自動車関連の国際規格 ISO9000/TS16949を認証取得し、品質マネジメントシステム面を強化するとともに、平行して「顧客満足」の視点から '96 CIプロジェクトを手始めに '98CS経営に取り組み、'01「日本経営品質賞」の受賞を宣言した。
ISO/QSの成果に加えてCS経営推進活動を開始し、経営方針から事業計画を含む一貫したマネジメントシステムの強化に挑戦し、2002年度の「日本経営品質賞」を受賞された。
「日本経営品質賞」は世界的な経営革新のデファクト・スタンダードと言われる米国「マルコム・ボルドリッヂ国家品質賞」を範として、'95に恷ミ会経済生産性本部が創設したグローバルな経営革新プログラムである。
同社にとって今回の受賞は、CS経営推進活動の終わりではなく、絶え間ない競争力向上への「新たな始まり」であり、「卓越した業績を生み出す経営の仕組みを追求し続ける組織づくり」を今後の課題とされている。見学案内をいただいたカーナビの製造課では、カンパニービジョン「パイオニア発、世界初の挑戦」に始まりカーナビ部方針「わかりやすい職場づくり」以下、課、係、班ごとに行動指針、実行計画、管理項目、管理基準、進行状況、メンバーのアイディアなどセル方式の組立・検査作業に徹底した目で見る管理が実施され、全員参加の活気溢れる職場に見事な受賞の成果を確認することができた。
また、プリント基板製造課では地道な製品の品質向上、製造技術および検査技術のあくなき追求の姿を見学させていただいた。
あらためて今回の見学会にご尽力くださった関係者の皆様にあらためて感謝いたします。
水本正義(ISOクリエイトオフィス)