去る3月20日(木)、第282回事業所見学会が兵庫県明石市のノーリツ竃セ石本社工場にて開催された。テーマは『顧客視点での品質向上の取り組み』。約20名の参加者を集めた見学会となった。
ノーリツでは長期計画として「全ての視点を顧客視点に立つ」を掲げられ、顧客視点での製品開発、生産活動を実践されている。生産活動については、ガス14種類と様々な排気方式を組み合わせた約1万種類にものぼる品種に対し、いかに顧客の要望に合わせた、希望通りの納期に納めるかを課題にあげられている。
今回は、ガス温水機器事業部、エレクトロニクス事業部等の製造ラインを見学させて頂いた。ガス温水機器の生産方式は1個流しの混流生産(NRPS)であり、「売れ筋製品は在庫をもつ」「注文が少ない品種は在庫をもたない」を基本に生産されている。トヨタのカンバン方式を採用され、必要最小限の仕掛品、5Sの徹底、全数行う最終検査体制の整備、そして見学者へ気持ちの良いあいさつをされる各作業者のモラールの高さに感銘を受けた。
見学後の発表テーマ『顧客視点での品質向上の取り組み』では、設計品質/製造品質/部品品質/サービス品質の各々の品質向上について、発表して頂いた。特に、部品不良への再発防止策は3日以内に実施するアクションの迅速さは弊社も見習わなければならない。
質疑応答では、作業者・検査員への教育・訓練、作業免許証明書の仕組み、設備等の日常点検チェックシートを定着させる工夫等活発な討議が行なわれた。
今回勉強させて頂いた内容を大いに参考にし、弊社の仕組み改善に繋げていきたいと考えている。
山本 紀之(イトーキクレビオ)