第84回講演会は『情報システムの品質とその信頼性について』というテーマで10月4日午後、日本科学技術連盟東高円寺ビル地下1階講堂において実施された。
初めに事業委員長・長田洋山梨大学教授により開会の挨拶があり、続いて以下のプログラムに沿って講演が行われた。
- 【講演1】「情報システムの品質とその信頼性について」
−金融機関のシステム障害はなぜ起きたか
- 谷島 宣之 氏 日経BP社・編集委員
- 【講演2】「大規模アプリケーションシステムにおける商品劣化の要因」
- 関口 益照 氏 東京情報大学・教授
- 【講演3】「ソフトウェアの品質管理とシステム監査」
- 菊池 豊彦 氏 東京情報大学・教授
昨年に起きた銀行システムの不祥事に見られるように、わが国の基幹情報システムを構成するソフトウェアの信頼性や品質保証について疑問を抱かせるような出来事が多くなっているため、品質管理の立場からこのような問題に焦点を当てて、その原因分析、再発防止策など本質に迫った講演会であり、多くの方々に関心をもっていただいた。当日の参加者は84名で、最後まで熱心に聴講されていた。
岡本 眞一(東京情報大学)