2002年6月20日(木)、「ナレッジマネジメント特別講演会」が日本科学技術連盟、東高円寺ビルにて開催された。
本講演会では、知識を生かした創意工夫で業務を進捗させる「ナレッジワーカー」のあり方や育成方法を解説し、TQMの基盤である人材の育成、知識活用などの要諦を探った。
まず、基調講演では、大藤正氏(玉川大学)による「ナレッジマネジメントとTQM」において、ナレッジマネジメントの基本的な考え方が論じられた。また、特別講演では、山崎秀夫氏(野村総合研究所)による「知識資産の活用とナレッジワーカーの育成」において、未来組織を視野に入れたナレッジワーカーの特徴などが論じられた。
また、事例紹介では、橋本聡氏(コンサルティングファーム)による「知恵市場『メンターネットワーク』」、原木晋氏(三菱化学)による「Electronic Laboratory Notebookの活用とナレッジワーカーの育成」において、知の活用や伝達方法が論じられた。
日本で実施されてきたTQMは、品質を対象とした活動であったが、時代の変化とともにマネジメントの対象を広げる必要性を再確認させる講演会であった。
最首友紀子((株)伊勢丹)