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第83回中部講演会ルポ 浪花に学ぶ21世紀のものづくり戦略

 
掲載日:2002/12/9 ルポの一覧に戻る
第83回(中部支部39回)講演会が、7月31日(水)に名古屋国際会議場にて開催された。「浪花に学ぶ21世紀のものづくり戦略」というテーマで下記の講演が行われ、141名の参加者が熱心に聴講し、活発な質疑応答がなされた。

【講演1】「ATACについて」
(財)ATAC副会長、(株)ナード研究所会長 荒川 守正氏

ATAC(Advanced Technologist Action Center)は、大阪科学技術開発センターの創立30周年記念事業の一つとして、民間企業の技術系OBや事業経営者、管理者OBによる中堅・中小企業の経営課題解決への支援・協力と企業退職後の高齢者の新たな生きがいの創生を目的に設立されたコンサルタント集団である。ATACは発足11年目を迎え、当初は指導依頼が少なく苦労されたが、徐々にその成果が認められ少数精鋭の人数ながら現在では、経営から製品開発、生産改善など多岐・多数の指導を実施され、指導企業から大変高い評価を得ておられるなど、今後一層進んでいく高齢化社会が対応すべき方向性を示唆された。

【講演2】「ものづくり日本の再生と地域活性化」
日本ものづくり・人づくり革新機構 理事長 (株)デンソー 会長 橋 朗氏

マネジメント力の衰退や品質意識の希薄化に対する危機感から設立された「日本ものづくり・人づくり革新機構(JOQI)」の目的は、経営者に判り易い「日本型経営モデル」の再構築であることを紹介したうえで、JOQIが目指す中小企業経営革新の支援や地域クラスター産学官連携システムの現段階でのイメージなどを説明された。一方、ものづくり経営者に対しては、現地現物主義による創造活動の強化や「日本型愚直経営」への回帰など、現代のものづくり企業が進むべき方向性を示唆された。参加者からは、経済全体を俯瞰した視点からの提言に対し、「大変参考になった。具体化が進んだ時点で再度聞きたい。」といった声が多く聞かれた。

竹田 秀人(愛三工業)

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