さる6月7日(金)に、第279回事業所見学会が愛知県一宮市のソニーイーエムシーエス(株)一宮テック(以下ソニー一ノ宮テック)にて、50名を上回る参加者を集め開催された。テーマは『中国が「世界の工場」の地位を固めつつある中、日本の製造業の今後のあり方を先進企業から学ぶ』であった。
ソニー一ノ宮テックは1970年に設立され、現在はテレビ、デジタルスチールカメラを主力製品として年間1800億円を売り上げている。
各生産ラインを見学させていただくと、作業効率の向上を目指したラインの短縮やスクラップ&ビルドが、日常的に実施されているのが印象的であった。多くのメーカーがテレビの生産ラインを中国等に海外移転する中で、「国内生産で生き残る」には、「品質の良さと在庫のコントロール」がポイントのようだ。
また、単なるEMSではなくEMCS(EMS+CS)を掲げ、事業所においてもお客様からダイレクトに意見を聞く場を設け、それらを製造部門や技術部門にフィードバックする体制を整備している。この6月1日には、コールセンターがソニー一ノ宮テック内に移管され、苦情・メンテナンス等のサービスの情報が、時間的・物理的に短縮されエンジニアリングに直接反映されることになった。
さらに、環境への対応についても、天然リモネン(みかんの皮汁を原料)を使用し、使用済発泡スチロールを化学変化させることなくリサイクルする施設が参加者の注目を集めた。
工場見学後の質疑応答では、シックスシグマへの取り組みを全社に定着させていくプロセスも聞くことができ、日本の製造業の今後のあり方について、多くを学ぶことができた見学会となった。
鈴木 信滋(魚国総本社)