さる9月18日(火)に第274回事業所見学会(中部支部第64回)が愛知県豊田市のフタバ産業 緑工場にて「客先不良「0」達成活動」をテーマに45名の方々が参加して行われた。
フタバ産業(株)は、全国一の生産量を誇るマフラーをはじめとした吸・排気系部品、ステアリング関係部品や事務機部品等幅広い分野で「よい品、より安く」を社是に、モノづくりの精神に徹した生産活動を行っている。また、安全かつクリーンで快適な自動車づくりへ寄与するため平成12年にISO14001を認証取得している。今回見学した緑工場は、昭和34年に建設され、エキゾーストマニホールドなどを生産している。プレゼンテーションでは、客先からの「100%保証」の要求に応える為「不良「0」達成活動」に取り組み、(1)全員品質意識の向上 (2)工程内の問題点改善等によって78%低減という大きな成果を上げた説明があった。
会社・工場概要説明後の工場見学では、2班に分かれてプレス・溶接組立・無酸化炉中ロー付等の工程を見学し「客先流出不良低減活動」の実施事例が紹介された。どの工程においても「(1)初物 (2)終物チェック (3)品質速報 (4)4コマ漫画 (5)ポスター」といった"見える化"と不具合が出たら「止める・呼ぶ・待つ」というような「不良を作らない・流さない」マインド作りが実施されていた。
やるべき事を決めたら全員参加で徹底的にやるという意志のもと、品質を工程で作り込む強い職場つくりが行われているという印象であった。
工場見学後の質疑・応答では、客先100%保証に於ける受入全数検査の効果等に関する討議が行われた。「不良低減に役立つ仕組み・マネジメントは何か」について勉強できた、大変有意義な見学会であった。
山下 恭幸(ヤマハ発動機)